終了間際の劇的同点ゴール!勢いそのままにPK戦を制し修徳が粘る日大豊山を退ける

修徳 vs 日大豊山

 令和3年度関東高校サッカー大会東京予選の1回戦が4月11日に実施され、修徳日大豊山が対戦。PK戦までもつれ込む接戦となったが、後半アディショナルタイムにあげた同点ゴールの勢いをそのままに、修徳が日大豊山を振り切り2回戦へと進んだ。

 修徳は、GK1奥谷将(3年)、DF22西田悠生(3年)、DF3永井大輝(3年)、DF4木野将太郎(3年)、DF23田島慎之佑(1年)、MF6木村アリヤァン(3年)、MF7吉田康誠(2年)、MF10福田大翔(3年)、FW8西山遼海(2年)※西は旧漢字、FW9大畑道喜(3年)、FW11森田響(3年)が先発。一方、日大豊山は、GK1和田凌(3年)、DF3赤羽史登(3年)、DF4名島仁太郎(2年)、DF5庄子蓮太朗(3年)、DF6今泉翔(3年)、MF8大谷和輝(3年)、MF7槇山裕仁(2年)、MF14志村陽(2年)、FW18野尻朝陽(2年)、FW11山本爽太(3年)、FW9藁谷陸斗(2年)がスターティングメンバーに名を連ねた。

 前半は互いに中盤から激しくプレッシャーをかけ合い、ボールが右に左にと激しく行き交う展開。そんな中、修徳はシンプルに相手最終ラインの裏へボールを蹴り込む。すると25分、素早く反応したFW森田響が最終ラインの裏へ。たまらず日大豊山のDF名島仁太郎がユニフォームを引っ張りイエローカードが提示される。31分にもFW11大畑が惜しいシュートを放つなど、修徳が主導権を握ったかに思われた。ところが40分。修徳のPA手前やや中央で得たFKのチャンスを、日大豊山のエースFW山本爽太が直接決めて先制に成功。前半を1点リードで折り返す。

修徳 vs 日大豊山

 後半は、追う修徳、守る日大豊山の構図が明確に。修徳は、後半からDF12鈴木和尊を投入し、ロングスローで再三にわたりゴール前へボールを送り込むも、DF庄子蓮太朗を中心とした日大豊山のソリッドな守備にことごとくボールを跳ね返される。25分、28分、31分と立て続けにチャンスを迎えるも同点ゴールを決めることができず、そのまま試合終了を迎えるかと思われた後半アディショナルタイム4分。ロングスローのこぼれ球を拾ったDF23田島慎之佑が振り向きざまに左足を振り抜くと、ボールはそのままゴール左隅に吸い込まれ起死回生の同点ゴール。その瞬間、後半終了のホイッスルが鳴り、勝負は延長戦へともつれ込んだ。

 延長戦でも同点ゴールを奪った勢いをそのままに修徳が攻め立てるが、日大豊山も必死のディフェンスでゴールを死守。延長戦でも決着が付かず、第1試合同様PK戦へと突入した。8人目までもつれ込んだ戦いは、日大豊山の最後のキッカー、MF槇山裕仁が枠を外してしまい試合終了。修徳が1-1(PK戦6-5)で辛くもベスト16進出を果たした。

(文・写真=菊地 亮)

▽令和3年度関東高校サッカー大会東京予選
令和3年度関東高校サッカー大会東京予選