長身FW森重の値千金ゴールで日大藤沢が勝利し関東大会へ!桐蔭学園は決定力不足に泣く

決勝ゴールを決めた日大藤沢FW森重陽介

 5月4日、令和3年度関東高校サッカー大会神奈川予選の準決勝が行われ、桐蔭学園日大藤沢が対戦した。

 桐蔭学園は第99回全国高校サッカー選手権神奈川県大会の覇者、一方の日大藤沢も2019年関東高校サッカー大会神奈川県予選の覇者。さらにK1リーグ勢同士の対戦だけあって、1点をめぐる激しい攻防が予想された。

 桐蔭学園はGK1小堀蓮太郎(3年)、DF2伊規須恵祐(3年)、DF14原大稀(2年)、DF4青木祐人(3年)DF5飯島大地(2年)、MF6中村勇貴(3年)、MF7本多鼓瑚(3年)、MF18安藤優志(2年)、MF20阿部大輝(2年)、FW10立石宗悟(3年)、FW11山形真之(2年)というスターティングメンバー。対する日大藤沢はGK1三田晴貴(3年)、DF近藤優成(3年)、DF3アッパ勇輝(2年)、DF4楠本爽(2年)、DF5森優輝(3年)、MF6植木颯(3年)、MF7荒井涼(3年)、MF8鈴木虎太郎(3年)、FW9徳田凌真(3年)、FW10吉田愛哉(3年)、FW11大貫裕斗(3年)がスターティングメンバーに名を連ねた。

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 試合は開始早々から激しいボールの競り合いが繰り広げられる。前半3分、桐蔭学園はMF阿部が左サイドを粘りながら突破しクロスを送るもシュートにはつながらない。日大藤沢もDF森とキャプテンのMF植木が左サイドからの攻めを見せるも、桐蔭学園のディフェンスにクリアされる。

 日大藤沢はMF植木がやや低い位置に下がりながら攻撃に参加しつつ、守備でも献身的なプレーを見せ、ハードワークでチームを引っ張る。さらにDFアッパが桐蔭学園のクロスを未然に防ぐなど、ディフェンスの固さを見せつける。

 日大藤沢ディフェンスを崩したい桐蔭学園は、サイドからの仕掛けやセットプレーなどから得点を狙うもゴールには結びつかない。すると前半27分、桐蔭学園はMF安藤が負傷し交代を余儀なくされるアクシデントが発生する。桐蔭学園はこの時間帯から日大藤沢にやや押し込まれる場面が多くなるも、なんとか耐え切り前半をスコアレスで折り返す。

桐蔭学園 vs 日大藤沢

 後半に入ると、立ち上がりから桐蔭学園がセットプレーから主導権を握ろうとするも、日大藤沢は落ち着いたディフェンスを見せ、ペースを握らせない。すると逆に日大藤沢が押し込み始める。この得点へのムードが高まった後半15分、日大藤沢は198cmの長身FW19森重陽介を満を持して投入する。

 するとその采配がピタリとハマる。直後の後半18分、日大藤沢はCKのチャンスを得るとMF植木からのクロスのこぼれ球をFW19森重が頭で押し込み、桐蔭学園ゴールをこじ開けた。

 なんとか同点に追いつきたい桐蔭学園は、後半25分にMF8大石翔希を、後半28分にDF3三須友喜を、後半33分にFW19板橋来馬を投入しゴールを狙うも、DFアッパや森、GK三田を中心とした日大藤沢必死のディフェンスを崩すことができない。試合終盤にセットプレーで畳み掛けるもゴールを奪うことはできず、結局試合はこのまま1-0で終了。

 勝利した日大藤沢は関東大会の出場権を獲得、そして5日の決勝へと駒を進めた。決勝では桐光学園と神奈川1位の座をかけて対戦する。

▽令和3年度関東高校サッカー大会神奈川予選
令和3年度関東高校サッカー大会神奈川予選