前橋育英、要所を締めて2-0で前橋商に勝利

前橋商 vs 前橋育(写真=松尾祐希)

 前橋育英が関東大会出場に王手を掛けた。

 5月14日、令和3年度関東高校サッカー大会群馬予選の準々決勝が群馬県内で行われ、前橋育英は昨年度の高校サッカー選手権に出場した前橋商と対戦。相手の身体を張った守備に苦戦を強いられたが、要所を締めて2-0で勝利を挙げた。

 前橋育英はプリンスリーグ関東を併行して戦っていた点などを考慮し、3回戦まで主力組を温存。そして、この準々決勝から本来のレギュラー組がメンバーに加わり、ライバル校との一戦に挑んだ。

 立ち上がりからU-18日本代表のFW笠柳翼(3年)を軸に攻撃を展開。MF徳永涼(2年)が中盤でボールを捌くと、両サイドハーフの鈴木太智(3年)やU-17日本代表の小池直矢(2年)らが積極的にサイドから仕掛けていく。最前線の笠柳や守屋練太郎(3年)も積極的にゴールを狙い、序盤から主導権を握った。

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 しかし、相手の粘り強い守備をなかなか崩せない。「(先制点が奪えない展開だったので)何があってもおかしくなかった」と山田耕介監督が話した通り、何度かあった決定機を決め切れずに時間だけが経過していく。

 その嫌な流れを2年生アタッカーが断ち切る。29分に小池が右からのクロスに合わせ、先制点を挙げた。

 これでリズムを掴んだ前橋育英は31分にもMF渡邊亮平(3年)がシュート。以降もリズムよく攻め、1-0で前半を折り返した。

 後半も前半同様に前橋育英が主導権を握る。58分に渡辺がペナルティエリア内で鮮やかなターンから右足でゴールを狙うと、71分には鈴木の右CKからCB徳永崇人(3年)がシュートを放つ。なかなか2点目が奪えなかったものの、後半のアディショナルタイムにペナルティエリア付近で獲得したFKを笠柳が直接決めて勝負あり。

 前橋育英が難敵を下し、15日の準決勝で健大高崎と対戦することが決まった。一方の前橋商は得点が奪えずにベスト8で敗退。FW今泉諒陽(3年)、MF大熊葉薫(3年)を軸にゴールを目指したものの、ゴール前で思うようにプレーができなかった。

(文・写真=松尾祐希)

▽令和3年度関東高校サッカー大会群馬予選
令和3年度関東高校サッカー大会群馬予選