U-18日本代表候補、チーム立ち上げ後2度目の練習試合で初勝利!

U-18日本代表候補が勝利(写真=松尾祐希)

 5月7日、U-18日本代表候補が関東大学選抜とトレーニングマッチを行ない、4-3で勝利を納めた。

 目標は2年後のU-20ワールドカップ。今年3月に立ち上がったU-18代表が2度目の活動を5月5日から福島県のJヴィレッジでスタートさせた。その中で迎えた関東大学選抜との練習試合。試合は45分×3本で実施され、U-18代表はGK西村遥己(昌平高/3年)、MF宇野禅斗(青森山田/3年)、DF大川佳風(流通経済大柏/2年)などの高体連組や、DF工藤孝太(浦和ユース/3年)、MF山崎太新(横浜FCユース/3年)、FW千葉寛汰(清水ユース/3年)らのJユース組がスタメンで出場した。

 

 序盤からU-18代表は関東大学選抜に苦戦。開始早々に負傷者が出るアクシデントも重なり、相手に押し込まれてしまう。中盤でボールをロストする場面も目立ち、思うようにボールを前に運べない。立ち上がりの20分ほどはほとんど敵陣でプレーできず、自陣で耐える時間が続いた。すると、30分に自陣でボールを失い、MF植村洋斗(早稲田大/2年)に先制点を決められてしまう。U-18代表は直後の33分に千葉がペナルティエリア内で左足を振り抜くと、相手の手に当たってPKを獲得。これを山崎太が冷静に決め、試合を振り出しに戻す。しかし、終了間際にFW太田龍之介(明治大/2年)にネットを揺らされ、1-2で1本目を終えた。

 2本目はGKを除くと前半と同じメンバーとなった中で、U-18代表はいきなりチャンスを得る。6分に大川が右サイドを駆け上がると、FW豊田晃大(名古屋U-18/3年)が競り合う。このこぼれ球に山崎太が反応し、早い段階で同点に追い付いた。

 しかし、U-18代表は守備陣が我慢できず、11分にFW佐藤恵允(明治大/2年)にゴールを許してしまう。

 以降は持ち直し、積極的に仕掛けたが、肝心のゴールを奪えない。最前線の千葉が身体を張ったポストプレーで攻撃の起点になったものの、肝心のラストパスが精度を欠いてしまう。選手交代を交えながらゴールを目指したが、2-3で2本目を終えた。

 そうした状況下で迎えた3本目。2本目までの出来とは打って変わり、鋭い出足で積極的に攻撃を仕掛けていく。11分にはMF遠山悠希(京都U-18/3年)のラストパスからFW福田師王(神村学園/2年)がゴール前に抜け出す。すると、アウトサイドで技ありのシュートを右足で決め、三度同点に追い付く。

 これで勢いに乗ったU-18代表はさらに攻め立て、何度もゴール前でチャンスを作り出す。そして、迎えた36分。山崎倫(大宮U18/3年)が左サイドから中央に切れ込むと、右足を振り抜く。これが決まり、U-18代表が勝ち越しに成功した。

 最後までリードを守り切ったU-18代表は4-3で逆転勝利。チーム立ち上げ後2度目の練習試合で初勝利を挙げ、9日に再び行われる関東大学選抜のトレーニングマッチに弾みを付けた。

(文・写真=松尾祐希)