U-18日本代表候補、関東大学選抜に1-6敗戦

U-18日本代表候補 vs 関東大学選抜 (写真=松尾祐希)

 5月9日、U-18日本代表候補は関東大学選抜とトレーニングマッチを45分×3本の形式で行ない、1-6で敗れた。

 福島県のJヴィレッジで合宿を行なっているU-18代表。活動最終日に行なわれた一戦は今合宿の総仕上げになるはずだった。しかし、7日にも対戦し、4-3で勝利した関東大学選抜を相手に苦戦してしまう。

 湘南への入団が内定しているMF鈴木淳之介(帝京大可児高/3年)や来季から町田でプレーするGKバーンズ・アントン(大成高/3年)らが先発に名を連ねた1本目。だが、序盤から相手に押し込まれ、守備の時間が増えてしまう。フィジカル能力で上回る関東大学選抜に対して後手を踏み、12分にはMF青島太一(立正大/2年)の右クロスからFW太田龍之介(明治大/2年)にゴールを許した。直後の17分に山崎倫(大宮U18/3年)がシュートを放つと、DFが弾いたこぼれ球からFW福田師王(神村学園高/2年)が同点ゴール。しかし、以降も防戦一方の展開となる。23分にはMF飯田晃明(駒澤大/2年)にミドルシュートを決められ、再び勝ち越しを許す展開に。3分後にもFW宮田和純(流通経済大/2年)にネットを揺らされ、1本目は1-3で終えた。

 2本目も同じメンバーで挑んだU-18代表は巻き返しを図るべく、福田や山崎を軸に反撃を試みる。だが、消極的なプレーが目立ち、足元で受けるパスが頻発。相手を揺さぶるパスがなかなか出せず、中盤でボールを失うシーンが散見した。7分にはFW田海寧生(駒澤大/2年)に4点目を決められてしまう。前半同様に相手に主導権を握られると、以降も思い通りにボールを運べない。16分にMF遠山悠希(京都U-18/3年)やFW豊田晃大(名古屋U-18/3年)らを投入したことで徐々に仕掛ける場面が増えたが、決定機を作るまでには至らない。すると、終了間際に田海に追加点を決められた。

【フォトギャラリー】U-18日本代表候補 vs 関東大学選抜

 1-5で迎えた3本目。FW千葉寛汰(清水ユース/3年)やMF山崎太新(横浜FCユース/3年)など、個人技に長けた選手を投入。21分には千葉が左足でシュートを放つなど、難しい状況下で局面の打開を試みた。しかし、シュートを放つ回数が少なく、ゴール前にボールを運ぶ回数はごくわずか。劣勢のまま終盤を迎えると、終了間際にMF坂本琉維(順天堂大/2年)に加点されて終了のホイッスルが鳴った。

 今回のトレーニングマッチは1勝1敗。年上の大学生を相手とはいえ、課題を残したのは間違いない。しかし、まだチームは立ち上がったばかり。今回の活動でチームを指揮した大岩剛監督は言う。

 「選手たちはどう思っているか分かりませんが、こちらが高いレベルを要求して活動をスタートさせ、その中でレベルの高い相手と2試合行いました。1試合目の結果と内容、2試合目の結果と内容を選手たちも当然認識していると思います。今回の経験を次の活動に向けてどう生かし、どう成長していくか。その話をしたので、(福島キャンプが選手たちにとって)気付きのきっかけになれば」

 今回の経験を生かし、選手たちがどのように変化をしていくのか。再来年のU-20ワールドカップを目指す選手たちのさらなる成長に期待したい。

(文・写真=松尾祐希)