U-16日本代表候補がトップチームの市立船橋相手に先制するも1-2で逆転負け

U-16日本代表候補MF宮原勇太(興國高/1年)写真=松尾祐希

 7月7日、千葉県内で合宿を行っているU-16日本代表候補が市立船橋とトレーニングマッチを行ない1-2で敗れた。

 今回の練習試合は45分×2本のゲームを1日で2試合行うタブルヘッダー。そのため、GK以外を2チームに分け、GKの3名は2試合合計180分を60分ずつで回す形となった。

 第1試合となった市立船橋高戦にはGKを含めて14人の選手が出場。飛び級でU-17代表候補に選出された経験を持つFW貴田遼河゙(名古屋U-18/1年)などのJユース組や、MF堀川大夢(流経大柏高/2年)、MF宮原勇太(興國高/1年)、FW小田晄平(昌平高/1年)などの高体連組がスタメンに名を連ねた。

試合は序盤からトップチームで挑んできた市立船橋に対し、積極的にボールを動かしながら攻撃を仕掛けていく。12分には貴田が右足でシュートを放つと、14分にもGKと1対1を迎えた小田がフィニッシュに持ち込む。いずれもゴールに結び付かなかったものの、技術力を生かした攻撃で相手を自陣に押し込んだ。中盤以降は相手に押し込まれたが、守備陣も身体を張った守備で相手に得点を与えない。何度かカウンターから危険な場面を作れられたものの、GK小林将天(FC東京U-18/1年)が好セーブを見せて事なきを得た。

MF堀川大夢(流経大柏高/2年)の先制ゴールが決まり喜ぶU-16日本代表候補(写真=松尾祐希)

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すると、攻撃陣が守備陣の頑張りに応える。39分に高い位置でMF皿良立輝(C大阪U-18/1年)がボールを奪うと、ゴール前で堀川がパスを受ける。「最初に皿良がうまくボールを奪ってくれた。そこから自分がボールを受けた時にゴールが見えて、GKの位置も把握できたので、これは足を振るしかないと思った」と本人が振り返った通り、思い切りの良いミドルシュートが見事に決まってU-16日本代表候補が先制した。

 しかし、ここから相手の反撃に遭い、前半アディショナルタイムに市立船橋のFW郡司璃来(1年)に一瞬の隙を突かれて同点ゴールを許してしまう。

 1-1で迎えた後半。主導権を握った前半とは異なり、劣勢を強いられる。後半から市立船橋がメンバーを総入れ替えしてくると、ほぼ同じメンバーで挑んだU-16代表候補は後手を踏んでしまう。運動量で相手に上回られ、球際でも競り負ける場面が散見。67分には土岐泰斗(2年)に逆転ゴールを許した。

 ビハインドを背負ったU-16日本代表候補はゴールを目指し、ロングボールを使いながら攻撃の圧を高めていく。しかし、相手の牙城を崩せず、このままタイムアップ。1-2で市立船橋に敗れた。

 (文・写真=松尾祐希)