東海大山形と尽誠学園の一戦はPK戦で決着!GK太田朋輝が3つのストップ決める
歓喜の東海大山形イレブン
令和3年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会は14日に1回戦を迎え、東海大山形(山形)と尽誠学園(香川)の一戦はPK戦の末に東海大山形がものにした。
「全国大会の1回戦ということで前半うちの選手もちょっと固かった」と東海大山形・五十嵐直史監督。エンジンのかかり始めた後半はペースを握ってゲームを進めたが、「尽誠学園さんの守備の固さというところでなかなか得点を奪えなかった」。
後半16分、26分には県予選で途中交代から準々決勝、準決勝、決勝と3戦連続ゴールでチームを23年ぶりのインターハイに導いたMF半澤大地(3年)がチャンスを迎えたが、いずれも尽誠学園GK仁尾谷昴正(3年)が好反応を見せてストップ。尽誠学園はディフェンス陣も粘り強く対応して得点は許さず勝負の行方はPK戦に突入した。
東海大山形 vs 尽誠学園
そのPK戦も白熱したキーパー戦となった。東海大山形は「PK戦だったらあの子というのも決めていました」とPK戦に入るにあたり投入されたGK太田朋輝(3年)が1本目、相手の後攻のキックを止めてリード。しかし、この試合当たっていた尽誠学園GK仁尾谷も相手の4本目、5本目を止めてリーチをかける。これで決まりかと思われたが、入れば決まりという緊張感のかかる後攻の5本目を太田朋が止めてサドンデスに突入した。
その後9本目までもつれ込んだ中で東海大山形GK太田朋は「尽誠学園さんは自分から見て左側の方に本数が多かった。ラストのキッカーは何かしてくるかなと思ったので、ずっと左に飛んでいたんですけど右にくるかなと」と予測を的中させ、勝利を手繰り寄せた。
「前日の練習でもフリーの時間でPKを蹴ってもらって、監督からもPK戦は十分あるぞと言われていた。昨日の練習でもちょっと調子が良かったので、先生からもちゃんとやってこいと言われたので仕事を出来て良かったです」(太田朋)。そんなGKに指揮官も「しっかり防いでくれて、役割を果たしてくれた」と認めた。
(文・写真=石黒登)
▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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