「OBの三浦弦太を超える逸材」予選未出場の1年生DF尾崎凱琉が全国の舞台でいきなり殊勲の決勝ゴール!大阪桐蔭がDF陣の2ゴールで帝京第三を破り初戦突破
この日スタメンに抜擢され先制ゴールを決めた1年生DF尾崎凱琉
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)が福井県で開幕し、8月15日に1回戦2日目が行われ、三国運動公園人工芝グラウンドで行われた大阪桐蔭(大阪)と帝京第三(山梨)の一戦は前半セットプレーから2得点をあげた大阪桐蔭が2-0で帝京第三を下し2回戦に進出した。
「立ち上がりはそんなに悪くはなかったんですけど、ああいった中で決めれたらまた違ったのかなと思います」と相良和弘監督が言うように立ち上がりペースを握ったのは帝京第三。中盤を厚くした布陣で圧力を掛け、ロングスローも使いながら大阪桐蔭を相手陣内に押し込んだ。CKから8番FM小林凜太郎がヘディングシュートで惜しいシーンを作るも、チャンスを活かせないまま時間が過ぎ徐々に対応され始め、逆に大阪桐蔭の10番FW中塚亮晴に入るパスを遮断できずに押し込まれる展開に。
すると15分、大阪桐蔭は15番MF柳秀聖がボックスのすぐ外右を縦に突破したところで倒されFKを獲得。これを17番MF田中俊真が左足で中に合わせると、「蹴る瞬間にマークを外して、あとはキッカーから良いボールが来たので自分は逸らすだけでした」とドンピシャのタイミングで飛び込んだ1年生DF尾崎凱琉がヘディングシュートを決めた。 これで勢いに乗った大阪桐蔭は27分、左サイドのスローインからパスを繋ぎFW中塚がゴールライン際を細かいドリブルで突破しボックス内に侵入。カバーに来たDFを引き付けてマイナスにボールを入れると上がってきた5番DF朝山大輝がこれにダイレクトで左足を振り抜きゴールネットを揺らした。 2-0と大阪桐蔭の2点リードで後半を迎えると、風上に立った帝京第三が前に圧力を掛ける。しかしここでも前半同様決定機を生み出せない。流れの悪い大阪桐蔭は永野悦次郎監督がキープ力のある8番MF室勇志をトップ下に、ドリブラーの7番MF奥野龍登を左ワイドに立て続けに投入。するとこの交代策が功を奏し、MF室が中盤でボールを捌いて時間を作れば、MF奥野が鋭いドリブルでチャンスを作っていく。【フォトギャラリー】インターハイ1回戦 大阪桐蔭 vs 帝京第三
インターハイ1回戦 大阪桐蔭 vs 帝京第三
(文・写真=会田健司)
▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)