「色々支援してくださっている方々に全国で躍動している姿を一秒でも長く見てもらいたい」後半の連続ゴールで逆転した立正大淞南が中京大中京を2-1で下し初戦突破!
逆転のゴールを決めた立正大淞南FW加藤緒
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)が福井県で開幕し、8月15日に1回戦2日目が行われ、三国運動公園人工芝グラウンドで行われた立正大淞南(島根)と中京大中京(愛知)の一戦は後半の連続ゴールで逆転した立正大淞南が2-1で中京大中京を下し2回戦に進出した。勝利した立正大淞南は16日にテクノポート福井総合公園芝生広場で行われる2回戦で徳島市立(徳島)と対戦する。
13大会連続16回目出場の立正大淞南と3大会ぶり21回目の中京大中京の対戦となったこの試合。序盤から立正大淞南のペースで試合が進む。しかし先制したのは押されていた中京大中京。33分、風が強く吹く中で風上の中京大中京が左CKを得ると、キッカーの10番MF光本和馬が右足のインスイングで鋭いボールを入れる。「練習から直接入れることもあって風もあったので自信を持って蹴りました」というボールはニアでの競り合いや、その後ろのGKをも越えて直接ゴールに吸い込まれた。自陣のベンチで歓喜の輪が出来る中、すぐさま試合を再開させようとした立正大淞南に対し唯一4番DF横井文太だけがセンターサークル内に留まりそれを阻止。キャプテンの冷静な判断で反撃を防ぐ。
一方、押し込む立正大淞南は右サイドの13番ダ シルバ イゴル ヤンを中心にチャンスを作る。35+1分には中央右寄りから17番MF井川真飛が左足で巻いてゴール前に送ったボールが直接ゴールマウスへ向かうも、ここは相手GKのファインセーブに合い1点ビハインドで前半を終える。
ハーフタイムには「島根でみてるぞ」とメンバー外の119名の気持ちを代弁したベンチメンバーやコーチ陣から声が掛かった立正大淞南。後半になり風上に立ちロングボールの競り合いからチャンスを作る。すると43分、4番DF今野寧音のロングボールに身体を使って上手く抜け出した16番FW香西銀二郎が「CBにはじき返されるかなと思ったんですが落としてくれたので、それをチャンスに自分の得意の左足で上手くゴールを決められた」と同点ゴールを決めた。
これで勢いに乗った立正大淞南は立て続けに勝ち越しゴールを決める。45分、10番MF三原弘稀がボックスの左角付近からGKとDFの間に鋭いボールを入れると「ワイドの美原からクロスでいつもあの形はあるので、あそこに飛び込めば取れると思った」とファーサイドで14番FW加藤緒がダイレクトで右足を合わせゴール。この連続ゴールで立正大淞南が逆転に成功する。
しかしラスト10分を切った辺りから同点ゴールを狙う中京大中京に押し込まれる展開に。「最後大体自分たちは勝っていても攻められると焦せってしまうので、近くの岩本剛気と『今集中しろ!切らすな切らすな!』とプラスの声を掛けていた」というキャプテンの1番GK長野大河も周りがバタつく中「自分的にも焦ってしまっていた。GKは冷静でいないといけないのでそこは課題です」と防戦一方に。しかし最後のところで守備陣が身体を張って同点ゴールを許すことなく凌ぎ、そのまま2-1で逃げ切った。
【フォトギャラリー】インターハイ1回戦 立正大淞南 vs 中京大中京
インターハイ1回戦 立正大淞南 vs 中京大中京
(文・写真=会田健司)
▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)