米子北が3回戦進出!東海大山形の早いプレスに苦しむもサイドからの仕掛けを糸口に逆転勝利!

同点ゴールを決めた米子北MF中井唯斗

 令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)2回戦、東海大山形 (山形)対米子北(鳥取)の一戦が三国運動公園人工芝グラウンドで行われ、米子北が2-1で東海大山形を下し、3回戦に進出した。

 東海大山形のキックオフで試合開始。東海大山形は試合開始から早いプレス・切替・攻撃で米子北を押し込んでいく。5分には左からのスルーパスを7番MF小野武人が抜け出しシュートを放つもGK山田陽介がファインセーブで難を逃れる。手を緩めない東海大山形は15分左サイド16番MF半澤大地のクロスをMF小野が相手から離れる動きからヘディングで決めて先制に成功する。

 しかし米子北は先制された2分後に7番MF木村愛斗から中央の4番FW牧野零央、そして右サイドを駆け上がった14番MF中村唯斗へとパスを繋ぐと、中村が右足を振りぬいて同点ゴールを奪う。同点に追い付いた米子北は徐々にリズムを作り出す。6番MF野田徹生、4番FW牧野零央などが起点となり、右サイドの14番MF中村唯斗と左サイドの7番MF木村愛斗がサイドを抜け出す展開を多く作り出す。

 するとその攻撃で獲得したコーナーキックから、32分、10番MF佐野航大の折り返しを7番MF木村愛斗がヘディングで決めて米子北が逆転。2-1と米子北の1点リードで前半を折り返す。

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インターハイ2回戦 東海大山形 vs 米子北

 逆転された東海大山形の五十嵐直史監督はハーフタイムに「前半同様、米子北のロングボールを拾ったら、ボールを動かして、サイドバックが高めにポジションをちっていたらそこを早く攻めようと」指示。その指示通り後半も立ち上がりから東海大山形は早いプレス・切替・攻撃を展開する。また7番MF小野武人は「後半負けていたので、ゴールに向かってプレーをすることを心がけていた」というコメントの通り、それを実践し高速ドリブルと素早い抜け出しでチャンスを作るも、米子北はゴールを死守。

 何とかゴールを決めたい東海大山形はドリブラーの10番FW芳賀隼人を投入し、個での打開を試みるも、ゴールをこじ開ける事ができず、試合終了のホイッスルが吹かれ、2-1で米子北が東海大山形を下した。

 東海大山形のキャプテン14番の梅津太智は「悔しいのひと言です」と第一声を振り絞り、続けて「相手に合わせて、ピッチで変えられるのが自分たちの特徴だと思っているので、そこをもっと伸ばしていきたいし、トップチームだけでなく全選手で成長していきたいです」と次への成長に向けてチームを引っ張る決意を語った。

 逆転勝利の米子北は3回戦で強豪の鹿島学園、尚志を破って勝ち上がってきた日章学園(宮崎)と8月18日三国運動公園陸上競技場で対戦する。