星稜が3-0で徳島市立に快勝
星稜イレブン
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)ベスト8をかけた3回戦、星稜(石川)対徳島市立(徳島)の一戦が三国運動公園競技場で行われ、星稜が3-0で徳島市立を下し、ベスト8に進出した。
「前の試合は自分たちのサッカーが出来なかった中で開き直ってやるしかないとボールを動かそうと指示していました」と星稜の河合伸幸監督が話した通り、序盤から星稜がボールをうまく動かし、13番FW山下陸、10番MF岡田伯斗、9番FW伊藤大雅、11番FW山崎陸成が良い距離感でボールに絡んで攻撃を展開していく。徳島市立は何とか流れを掴むためにショートパスでのビルドアップを試みるが、星稜の中盤を外す事が出来ない。すると33分に試合が動く。「出れば点を取ってくれる選手(河合伸幸監督)」と13番FW山下陸をスタメン起用した理由を語ったように、中央で10番MF岡田伯斗が13番FW山下陸へラストパス。「前日もあのコースでシュート練習をしていて自信があった」と振り返る山下陸が右足を振り抜きゴールネットを揺らす。「やってやったって感じでした」と喜びを爆発させた。更に星稜は35分、相手GKのこぼれ球を8番MF前田一勇が決めて2-0で前半を折り返す。
星稜 vs 徳島市立
後半に入り徳島市立は31分に左からのクロスを5番MF佐藤秀一が合わせるも星稜GK山内友登がセーブ。対する星稜は、57分に8番MF前田一勇が2ゴール目を決めて試合を決定づけた。結局、そのまま3-0で星稜がベスト8進出を決めた。
敗れた徳島市立の河野博幸監督は「1、2年生が多い中で、もう少し積極的にトライして欲しかった。耐える時間が長くなるのは分かっていたがもう少し。星稜はその中でミスを見逃してくれなかった」と試合を振り返った。また、「一つ勝ってしまうと、どうしても細かな部分を意識できなくなってしまうけど、一つのミスで負けにつながったりすることが選手も経験できたと思う。本当に収穫になった。同じミスを繰り返してしまう部分はあるけど、うちの選手たちは伸びしろしかないので、これからもっとやれると思います」と話した。徳島市立のキャプテンの8番川上楓雅は「普段の練習の甘さが出て、連続失点してしまったり、ミスもあったけどそのカバーだったりできていなかったり、完敗という結果になったと思っています。普段の練習や試合から甘さを捨てないといけないと感じています。2年生主体のチームで、3年生がメンバーでは4人しかいませんが、キャプテンはそのようなチームでも引っ張っていかないと、いけないと思うので、選手権に向けて、この悔しさを絶対に忘れずに練習からやっていきます」と更なる成長を語った。
勝利した星稜の河野博監督は「ベスト16の壁。この壁が大きいのでこえるための辛抱だった。流れがどちらに転ぶか分からないのでそこのところは意識してやっていた。一つの山を越えたので、後は勢いで選手たちに任せながら選手は気持ちよく戦ってほしいと思っています」とコメントした。ベスト16の壁を越えた星稜はベスト4をかけて、8月19日に岡山学芸館(岡山)と対戦する。
▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)