星稜が2007年以来の準決勝進出!粘りを見せた岡山学芸館はあと一歩届かず涙の敗退
星稜イレブン
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)は8月19日に準々決勝が行われ、三国運動公園陸上競技場で行われた岡山学芸館(岡山)と星稜(石川)の一戦は2点を先制した星稜が岡山学芸館の反撃を1点で凌ぎ準決勝に進出した。勝利した星稜は決勝進出をかけて21日に三国運動公園陸上競技場で米子北(鳥取)と対戦する。
2007年準優勝を越える初のインターハイ優勝を目指す星稜と、2012年の最高順位を更新しベスト8まで進んできた岡山学芸館の対戦。
「自分たちは上手いと思っていない。そこに変なプライドはないですし、綺麗な崩しをしたいとかもないので割り切って自分たちのサッカーをする」(キャプテン5番DF中村実月)とフィジカルと走力が武器の星稜。一方、「しっかりボールを大事にしながら前進していくスタイル」(高原良明監督)とテクニカルにボールを動かす岡山学芸館とカラーがはっきり分かれたチーム同士の一戦となった。 試合は前半、風上に立った星稜が押し気味にゲームを展開。しかし星稜がチャンスを生かせないでいると、中盤に人数を掛けた岡山学芸館もカウンターから1年生の15番MF田口裕真がシュートを放つなど押し返す。するとスコアが動いたのは31分、星稜は左サイドから4番DF山田凌平がロングスローを入れると、ニアで3番DF井上陽向大が逸らしたボールが相手に当たってゴールに吸い込まれた。 先制した星稜はその後に怒涛の攻撃を仕掛け11番FW山崎陸成のボレーシュートなど惜しいシーンを作るも相手DF陣とGKのファインセーフに阻まれ追加点を上げられず。反対に前半終了間際には岡山学芸館がロングスローからチャンスを作ると、こぼれ球を拾った9番FW寺脇琉生がゴール前正面からシュートを放つも、こちらも相手GKのファインセーブに阻まれゴールならず。 後半に入ると岡山学芸館が早速動く。42分に3枚同時の選手交代でシステムを3バックに変更。これで流れが良くなった岡山学芸館が星稜を押し込む。しかし中々ゴールを割ることが出来ないでいると逆に62分、星稜は前掛かりになった岡山学芸館のDFラインの裏を取った16番MF福島元基が左サイドを突破。福島のクロスにゴール前に走り込んだ8番MF前田一勇が「この相手の流れを断ち切るには自分が点を決めるしかないと思って、疲れていたんですけど徳島市立戦の時のゴールを思い浮かべながら走り込んでいたら福島から良いボールが来た」と右足で合わせてゴールネットを揺らした。【フォトギャラリー】インターハイ準々決勝 岡山学芸館 vs 星稜
敗戦後の岡山学芸館
(文・写真=会田健司)
▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)