この日随所に光るプレーを見せた三本木農業・恵拓のMF8漆舘璃緒

　6月4日、令和3年度全国高校サッカーインターハイ（総体）青森予選の3回戦が行われ、元々青森県内では強豪校として知られ、第99回全国高等学校サッカー選手権大会青森予選で4強入りした三本木農業と、十和田西、六戸が統合し、新たに開校された三本木農業・恵拓が、2回戦で八戸水産に勝利し勝ち上がってきた青森商と対戦した。

　三本木農業・恵拓はGK1川村紅羽（2年）、DF2澤頭厚進（3年）、DF4工藤聖哉（3年）、DF15川村颯吾（2年）、DF20苫米地裕羅（2年）、MF5菅野麗音（2年）、MF6木村悠斗（3年）、MF8漆舘璃緒（2年）、MF14太田壮亮（2年）、MF25鳥谷部航羽（3年）、FW10櫻田玲央（3年）というスターティングメンバー。対する青森商はGK5福田嵩斗（1年）、DF2佐々木誉唱（3年）、DF4鳴海快晴（3年）、DF6成田侑史（1年）、DF15小笠原伯（3年）、MF7津嶋麗治（3年）、MF10佐々木悠斗（3年）、MF11蛯名真久士（3年）、MF13本堂晟那（1年）、FW8松江凌雅（1年）、FW9沼畑稀優（3年）がスターティングメンバーに名を連ねた。

　試合は立ち上がりから地力に勝る三本木農業・恵拓が主導権を握り、押し気味に進める。高い位置からプレスをかけると前半5分、FW櫻田がヘディングシュートを放つが、これは枠を外れてノーゴール。さらにサイドからの攻撃や、セットプレーから青森商ゴールに迫るものの、得点には至らない。

　DF佐々木（3年）やDF4鳴海らを中心に、三本木農業・恵拓のプレッシャーをなんとか跳ね返し、必死のディフェンスを見せていた青森商だったが、前半18分、三本木農・恵拓のMF漆舘が上げたクロスから、DF工藤にヘディングシュートを決められてしまう。

三本木農業・恵拓 vs 青森商

　さらに三本木農業・恵拓は前半25分、MF太田がドリブルで突破すると自らシュートを放ち、ネットを揺らす。その後は青森商ディフェンスも粘りを見せ、前半はこのまま2-0で終了する。

　早めに点を返したい青森商だが、後半も先に点を奪ったのは三本木農業・恵拓。立ち上がりの後半2分、途中交代で入ったDF26若松正則（1年）からのクロスに反応したMF漆舘がヘディングシュートを叩き込み、点差を3点に広げる。

　勢いに乗った三本木農業・恵拓は、その後も攻撃の手を緩めることなくFW櫻田、再びMF漆舘がゴールを重ね、5-0で青森商に快勝。MF漆舘が随所にセンスあるプレーを見せつけたのが印象的だった。

　勝利した三本木農業・恵拓は、5日に行われる準々決勝で、八戸学院光星と対戦することが決まった。