完封勝利の早稲田実業は組織的守備と1年生久米のプレーが光る!都立葛飾野は攻め手に欠く

早稲田実業 vs 都立国分寺

 5月23日、令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選の2次トーナメント1回戦、早稲田実業都立葛飾野の一戦が行われた。

 1次トーナメントで駒込に7-0、都立府中東に2-0と無失点で勝ち上がってきた早稲田実業は、1年生ながらも中心選手としての役割を担うMF久米遥太の出来に注目。一方、国士舘に2-1、拓大一に2-0と接戦を制して勝ち進んできた都立葛飾野にとってはロースコアの戦いに勝機を見出したいところ。

 早稲田実業はGK1木庭正太郎(3年)、DF3榎本啓人(3年)、DF4宮寺政茂(3年)、DF5金指功汰(2年)、DF7山口裕大(3年)、MF6関紀信(2年)、MF8中安亮平(2年)、MF10戸坂修人(3年)、MF11中田圭一郎(3年)、MF19久米遥太(1年)、FW18前田篤之介(2年)というスターティングメンバー。対する都立葛飾野はGK1佃葵(3年)、DF三河青空(3年)、DF3渡邊一志(3年)、DF4世利亘(2年)、DF5三浦颯馬(3年)、MF6吉峰政光(3年)、MF7藤田光星(3年)、MF8菅野修磨(2年)、MF9小川尚真(3年)、FW10鈴木海斗(3年)、FW11宮崎涼太(3年)がスターティングメンバーに名を連ねた。

 立ち上がりから試合を優位に進めたのは早稲田実業。開始早々の前半5分、DF金指からのクロスに反応したDF3榎本がシュートを放つとボールはネットを揺らし、先制点を奪う。その後も早稲田実業は、MF中田が左サイドから攻め上がるなど、追加点を狙い続ける。。

 都立葛飾野はセットプレーやMF藤田のサイドアタックを中心に得点を狙うも、なかなか早稲田実業の組織的なディフェンスを崩し切れず、前半を無得点で終了する。

早稲田実業 vs 都立国分寺

 後半に入ると、早稲田実業は「中盤でのプレスがやや緩かったので布陣的に修正し、インサイドを使わせないようにした」、「攻め急いで簡単にクロスを上げず、ギリギリまで我慢しよう」という森泉監督の指示の通り、守りをさらに固めつつ、サイドからのクロスも無闇に放ることなく中の選手とタイミングを合わせてパスを供給し始める。

 すると前半13分、DF山口が右サイドでボールをキープすると、中で待つMF中田とMF久米とのタイミングを見計らってゴール前にクロスを送る。これに反応した久米が頭で合わせ、森泉監督の指示通りの形で追加点を奪った。

 早稲田実業はその直後の後半14分にも、前に出ていた都立葛飾野のGK佃の動きを見て、MF戸坂がループ気味のシュートを放つと、ボールはゴールに吸い込まれ3点目を挙げる。

 反撃したい都立葛飾野だが、早稲田実業はキャプテンのDF宮寺を中心とした統率の取れたディフェンスの前に攻め手に欠き、ゴールを奪うことができない。後半28分には途中交代で入ったMF中原琉翔がFKから直接ゴールを狙うもGK木庭にキャッチされノーゴール。

 試合はこのまま3-0で終了。勝利した早稲田実業は2次トーナメント2回戦で修徳との対戦が決まった。

▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選