早稲田実業FW10霜田優真が決勝ゴール(写真=K,Nishiyama)

 11月16日、第104回全国高校サッカー選手権東京予選2次予選Bブロック決勝が味の素スタジアムで行われ、早稲田実業多摩大目黒を1-0で下し、2年ぶり2回目の選手権出場を決めた。12,000人を超える大観衆が見守る中、後半アディショナルタイムにMF19篠田一のクロスをFW10霜田優真が決め切った。準決勝に続く劇的な決勝弾。だが、この勝利を「偶然」と呼ぶ者は、もういない。

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 試合終了のホイッスル。スタンドを見上げたキャプテンのMF7野川一聡は「こんなに多くの人が応援してくれたんだなって。素直に感謝の気持ちが一番大きかった」と振り返る。2年前、早稲田実業は初の選手権で国立開幕戦に臨んだが、広島国際学院に0-2で敗れた。当時1年生だった野川たちは、その光景を目に焼き付けてきた。「0-2で負けたっていう結果は、自分たちにとって一番大きなターニングポイントになってた」。

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▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選