成立学園が6発大勝で逆転勝利。FW斎木大和が決勝弾「ルートが見えた」

成立学園FW斎木大和(写真=矢島公彦)

 令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選2次トーナメント2回戦が30日に行われ、成立学園が6-1で日大三を下し、ベスト8入りを決めた。

 良い立ち上がりを見せたのは日大三だった。この日は4-1-4-1システムを引きつつ、前線からしっかり限定して相手のビルドアップを分断。攻めては相手の背後を取る動き出しやポジショニングに秀でる1トップに入ったFW西岡大夢(3年)がゴール前に抜け出してチャンスを作る。前半2分に迎えた決定機は惜しくもサイドネットの外だったが、8分に相手ディフェンスの連係ミスをついて決めて先制した。

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 一方、成立学園は持ち味のパスワークを封じられて苦しむ中で先に失点したが、「まだ前半の早い時間帯だったので、みんなまだ立て直せるという感じはあった」とDF山﨑夏樹主将(3年)。落ち着いて対応すると、前半12分にFW斎木大和(3年)の左コーナーキックから空中戦の強さを誇るMF大崎日向(3年)がヘディングで突き刺してすぐさま同点に。さらに24分、左でボールを受けた斎木は「パスというより1枚剥がした方がチャンスが作れるというのは最初の方に感じていた」とドリブルを選択。「足元に入って1枚目と2枚目を交わした時にルートが見えた。タッチもぶれずに思い通りに運べた」とスルスルと侵入すると、ニアサイドに鋭く突き刺した。怪我で関東予選は不完全燃焼に終わった今年のキーマンの1ゴール、1アシストで前半のうちに逆転に成功する。

日大三 vs 成立学園(写真=矢島公彦)

 後半は斎木をトップ下からボランチに。相手の強度が落ちたこともあり敵陣に押し込むと、27分にFW吉長由翔(3年)のスルーパスからMF柏田凌佑(2年)が右足を伸ばすようにして決めて3点目。これで相手が出てこざるをえない状況を作ると、29分にはDF田中佑典(3年)、30分には吉長が連続してゴール。終了間際にはFW菅野芳帆(2年)がダメ押しとなるゴールを流し込んで6-1とし、ゴールショーを締めた。

(文=石黒登 写真=矢島公彦)

▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選