試合風景

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霜出優斗、延長後半に決勝弾!鹿児島城西が連覇達成!

 第94回全国高校サッカー選手権鹿児島県予選は11月14日、決勝戦を開催し、全国を懸けて鹿児島城西神村学園が対戦した。

 朝からの雨は試合開始時にはあがっていたものの、ピッチは前日と変わらずスリッピーな状態。パスやトラップの技術が要され、集中力が求められる試合となった。前半、先にペースをつかんだのは神村学園。前半7分、神村コーナーキックから鹿児島城西のゴールにボールが転がるも、その前にファールの判定があり、ノーゴール。対する鹿児島城西は、試合開始後、徐々に鹿児島城西らしいワンタッチパスワークでリズムをつかみだす。前半20分、左クロスを鹿児島城西の7番霜出優斗が頭であわせ先制点を奪取する。一方、1点のビハインドとなった神村学園は直後の前半25分、鹿児島城西のクリアミスを逃さず10番の1年生、高橋大悟がゴールネットを揺らしすかさず同点とする。

 後半になり鹿児島城西はスピードのある23番眞田颯を投入して、リズムを作る。後半5分、その眞田颯がドリブルで切り込み、11番松野下晃平がゴール中央でボールを受けゴールを狙うも枠をとらえられない。後半中盤からは一進一退。後半戦は無得点のまま、延長戦を迎えることになる。均衡が破れたのは延長後半の4分。 攻め込む鹿児島城西は、左サイドから飛びだした眞田颯が中央へ折り返し神村ディフェンスも滑り込みあたりはするものの、防ぎきらず、飛び出してきていた7番霜出優斗が押し込み、鹿児島城西が勝ち越しに成功する。何とか追いつきたい神村学園だったが、鹿児島城西の厳しいディフェンスにゴールを割ることができず、万事休す。細かいパスワークでリズムをつかんだ鹿児島城西が全国への切符を手にした。

(文・写真=太原裕美)