初芝橋本が1点を守り切り、決勝戦へ

近大和歌山 vs 初芝橋本(写真=前田カオリ)

 6月11日(金)、令和3年度和歌山県高等学校総合体育大会サッカー競技の準決勝が行われた。第2試合では、近大和歌山初芝橋本が対戦。昨年の選手権予選決勝以来の顔合わせだ。

 前半は、ボールを奪った近大和歌山が素早くカウンターを仕掛け、初芝橋本を再三脅かす展開に。初芝橋本の前線へのパスを中盤でよく回収していたMF畑下葵が、FKやCKでの精度の高いキック、飛距離と速さのあるロングスローで初芝橋本のゴールに迫るシーンをさらに演出したものの、初芝橋本も粘り強く耐え、0-0で折り返した。

 後半に入ってからも、初芝橋本が相手ゴール前に持ち込めば、奪った近大和歌山がカウンターを仕掛ける展開が続いたが、55分、初芝橋本のMF坂口歩夢からのCKにDF七星優斗が頭を合わせ、ゴールを奪った。その後、近大和歌山はFW北藤廉が巧みなドリブルでGKまでかわす決定的な場面を作り出したものの、シュートは枠を捉えることができず。初芝橋本が1点を守り切り、決勝戦へ勝ち進んだ。

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近大和歌山 vs 初芝橋本(写真=前田カオリ)

 初芝橋本の阪中義博監督は、「相手がうまいということは重々わかっていたので、選手たちには試合に臨むまでに辛抱強く戦うよう繰り返し伝えてきていた。チャンスも何度巡ってくるかわからないので、CKなどのゴール前のシーンでは人が密集した中でも点をとれるように練習もした。選手たちがその練習を生かし、伝えていた通り本当に辛抱強く戦ってくれた」と選手の粘り強さを称えた。決勝戦には「この勢いのまま臨みたい」と意気込んでいる。

(文・写真=前田カオリ)

▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)和歌山予選
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)和歌山予選