和歌山北、6年ぶりの夏の王者に王手

和歌山南陵 vs 和歌山北(写真=前田カオリ)

 6月11日(金)、令和3年度和歌山県高等学校総合体育大会サッカー競技の準決勝が行われた。第1試合では、和歌山南陵 和歌山北が対戦した。

 序盤は両チームともうまくボールを落ち着かせられない場面が続いたが、徐々に和歌山北がペースを掴み始める。17分にFW川田丈晴が先制点を挙げると、31分にはペナルティエリア内で倒された豊川晋ノ介がPKを獲得。このPKを豊川自身が落ち着いてゴールに納め、和歌山北が2点リードして前半を折り返した。

 後半、和歌山北の固い守備になかなかゴール前に攻め入れない時間が続いた和歌山南陵だったが、53分、MF作道裕太が自陣でボールを奪うとそのままドリブルでカウンターを仕掛け、FKを獲得。FW寺坂虹太郎が蹴ったボールにDF湯岑滉生が頭を合わせて、1点を返した。しかし、その後は追いつくことができず、試合は終了。和歌山北が決勝戦へ駒を進めた。

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和歌山南陵 vs 和歌山北(写真=前田カオリ)

 今年、和歌山県では、感染症予防対策の観点から例年1月・2月に行われている新人戦が中止となり、最近まで行政から部活動への制限要請があったことから県リーグも中断されていた。「思うようにサッカーができず耐えなければいけない時間が長かったので、最後は全員で喜びを分かち合い、この大会を終えたい」と語った和歌山北の中村大吾監督。全国大会に繋がるトーナメント戦では2年前の総体予選以来となる決勝の舞台で、6年ぶりの夏の王者を目指す。

(文・写真=前田カオリ)

▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)和歌山予選
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)和歌山予選