最後までリードを守り切った佐賀東が2大会ぶりのインターハイ出場まであと1勝
佐賀東イレブン
6月2日、令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)佐賀予選準決勝が行われ、佐賀東は龍谷と対戦。プロ注目のMF吉田陣平(3年)が2ゴールを挙げる活躍を見せ、3-1で勝利して3日の決勝に駒を進めた。
2月の九州新人戦で準優勝を果たした佐賀東は序盤から主導権を握る。ボランチの吉田を軸に攻撃を組み立て、右サイドハーフの森田悠斗(3年)、左サイドハーフの中山琉稀(3年)が相手DFの背後を突く。2トップの川原一太(3年)、溝口貴也(3年)も推進力を発揮してチャンスに絡んだ。すると、前半9分に中央でボールを持った溝口が川原にスルーパスを送る。これを受けた川原が冷静に沈め、早い時間帯に先制点を奪った。
佐賀東 vs 龍谷
1-0で迎えた後半。開始早々の1分に右サイドを抜け出したMF吉住羽喬(3年)に突破を許すと、折り返しをFW山田龍之介(2年)に決められてしまった。出鼻を挫かれた佐賀東だが、ここから10番の吉田が圧巻のパフォーマンスを見せる。前半はゲームを組み立てる役割を担った中で、後半は積極的にゴール前に顔を出す。46分には森田悠から中央でパスを受けると、相手を一人外してペナルティエリアの外から右足を振り抜く。糸を引くような弾道でゴールに吸い込まれ、チームに貴重な勝ち越し点をもたらした。勢いに乗った吉田はさらにギアを上げ、得意のドリブルとパスを使い分けながら3列目から果敢にフィニッシュへ絡んでいく。51分にはゴール雨で川原に縦パスを入れると、もう一度受けて自らシュート。狭いエリアを難なく攻略し、勝負を決定付ける3点目を決めた。
以降はチーム全体の運動量も落ち、自陣に攻め込まれる場面も目立ったが、粘り強い守備で相手に得点を許さない。最後までリードを守り切った佐賀東が2大会ぶりのインターハイ出場まであと1勝とした。
(文・写真=松尾祐希)
▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)佐賀予選
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)佐賀予選