U-17代表の大迫塁が延長後半に勝ち越し弾!鹿児島城西を下し神村学園が4大会連続で全国へ
勝ち越しゴールを決めた神村学園の大迫塁
試合を決めたのは大黒柱の左足だった。
5月29日、インターハイの鹿児島予選が行われ、決勝で神村学園は鹿児島城西と対戦。1-1で迎えた延長後半にU-17代表の大迫塁(2年)が決めた勝ち越しゴールを守り、4大会連続7度目の出場を手にした。
4-1-4-1でスタートした神村学園は序盤から1トップの福田師王(2年)、トップ下の大迫を軸に攻撃を展開。相手のハイプレッシャーに手を焼く場面もあったが、左サイドハーフの篠原駿太(3年)も得意のドリブルとスピードもうまく活かしながら相手陣内に侵入していった。すると、8分にCKの流れから大迫のシュートを放つと、右に逸れたボールにDF比良柊斗(3年)が反応して先制点を奪う。これで勢いに乗るかと思われたが、直後の9分にCKからMF小堀優翔(2年)に決められて試合を振り出しに戻された。
以降は相手のハイプレスと球際の強さに苦戦し、良い形で前にボールを運べない。その状況下で大迫がボランチの脇に潜り込んで積極的にシュートを放ったが、ゴールを捉え切れない。
1-1で迎えた後半も相手に押され、思うようにパスを繋げない。それでも粘り強く戦い、なんとか前にボールを繋いでいく。すると、徐々に篠原が局面を打開し、ゴール前にクロスを入れる場面が増加。中央で厳しいマークにあっていた福田になかなか届かなかったが、徐々に攻撃にリズムが生まれていく。
しかし、肝心なゴールは奪えず、試合は延長戦へ突入。何度かヒヤリとする場面もあり、一進一退の攻防が続いたが、迎えた延長後半5分に大迫が大仕事をやってのける。右サイドからボールを中に持ち出すと、イレギュラーしたバウンドを見極めて強烈なシュートを左足で放つ。ミドルゾーンから打った一撃が見事に決まり、最終盤に神村学園が勝ち越しに成功した。
以降は相手の反撃に遭ったものの、最終ラインが粘り強い守備で応戦。アディショナルタイムも凌ぎ、神村学園が2-1で勝利した。
接戦を制した神村学園。有村圭一郎監督も奮戦した選手たちに労いつつ、インターハイでの飛躍を誓う。「我慢しながら、苦しいゲームをものしてくれた。全国大会では結果を残せるように頑張りたい」。福田、大迫など注目タレントを擁する神村学園が夏の全国大会でどのような結果を残すのか注目だ。
▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)鹿児島予選
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)鹿児島予選