キックオフ開始早々に試合が動いた。東京実業のFW10阿部晃輝が中盤から出た大きなパスに走り込み、そのままゴールへ向かう場面をたまらずに都立田園調布のDFがファールで止めてしまいPKをゲット。MF14上村凜空が左隅に冷静に決めて先制点を決めた。

　立ち上がりから、追いかける展開となった都立田園調布はFW12植松諒をスペースに走らせて、前線でボールをキープし攻撃の起点として敵陣へ進出を繰り返す。東京実業は、更に追加点を狙うべく、DF3岩野隆斗がビルドアップで前線に効果的なパスを送り、MF8山地航太が左サイドの突破でチャンスをつくるなど、都立田園調布のゴールに襲いかかる。そして得たコーナーキックによって追加点が生まれた。MF14上村凜空のセットプレイからDF7小林俊介が右サイドで落ち着いたダイレクトシュートで2点目が生まれた。試合は、東京実業のペースで前半を終えた。

　後半も東京実業の攻撃的なサッカーに都立田園調布が絶えるゲーム運びとなった。MF8山地航太のゲームコントロールから左右に揺さぶりをかけたパスでチャンスを作り右サイドにて展開されたボールをFW10阿部晃輝がダイレクトシュートでゴールを決めて試合を決定づける3点目が生まれた。

　なんとか1点でも返したい都立田園調布は、FW12植松諒、MF21梅崎太志のコンビネーション、個人技でゴールに迫るも、得点を生み出せずに試合終了。東京実業が都立田園調布を下し、都大会に王手をかけた。