飯能南がブロック決勝へ!今冬はランニングアプリで互いに刺激。山浦「体力面には自信がある」

城西大川越 vs 飯能南(写真=石黒登)

 「日頃からとにかく球際とか切り替えの早さを徹底しないとうまく技術で剥がしてとかはできるチームじゃない。そこはしっかりこだわってやっているので結果に繋がって良かったと思います」と飯能南・久津間岳文監督は初戦で緊張感もある中でスタイルを示したイレブンを称えた。

 飯能南は「最初の10分くらいはセーフティーに蹴って、その後は自分たちのペースで下から回して、ディフェンスラインが上がったらロングボールを蹴って相手をひっくり返す」(鈴木光之主将)というプランをしっかりと実行。ディフェンスラインや中盤底に入る鈴木の配球からスピードのあるMF中原麻斗、MF山浦優斗の両サイドハーフが裏のスペースを取って流れを握った。

 すると前半21分、飯能南は右サイドでコーナーキックを獲得。キッカーのDF小林祐衣がクロスを上げると、「自分についていた人が結構身長が高かったので、どうやってマークを外すかを考えた時に後ろに1回回ってから前に出て、しっかりボールを叩きつけられた」。鈴木が絶妙な相手DFとの駆け引きからドンピシャのヘディングを突き刺して貴重な先制ゴールをもたらす。

 勢いに乗るチームはさらに前半31分、右サイドの山浦のクロスが直接ゴールに入り追加点。後半は差し込まれる場面も増えたものの、前半の2点のリードを生かして落ち着いてゲームコントロール。11分の城西川越FW諸田瑛が抜け出しは、GK古関敦が前に出て1対1をセーブしゴールは許さなかった。そのまま2-0で勝利した飯能南がブロック代表決定戦進出を決めた。

 今年の代は「一生懸命サッカーに取り組めるところと、前に前に行く力はあると思うのでそこを生かしていきたい」と久津間監督。この冬はチームとしての活動が行えなかった中でランニングアプリを入れて個人でトレーニング。この取り組みは決して強制的なものではなく、罰などもなかったが、「みんながどれだけ走ったかがわかることでチームの仲間が走っているから自分も頑張ろうという気持ちになれて、チーム全体が動けていた」(鈴木)と、互いに刺激しあいながら多くの選手が週35kmをクリア。「体力面は自分たちの代は自信がある」と山浦は力を込めた。

記事提供:埼玉サッカー通信・石黒登

▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
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