驚異の高速カウンター炸裂!後半ゴールラッシュをみせた奈良育英が専大北上に逆転勝利

見事な逆転勝利で初戦を突破した奈良育英

 12月29日、第100回全国高校サッカー選手権の1回戦2日目第2試合が味の素フィールド西が丘で行われ、専大北上(岩手)と奈良育英(奈良)が対戦。先制した奈良育英は一時逆転を許すも、後半の3ゴールで専大北上を突き放し4-2で勝利した。奈良育英は31日に2回戦で阪南大高と対戦する。

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 2年ぶり2回目の専大北上は前回出場時の2回戦超えを目指す。一方10年ぶり16回目の奈良育英は1994年の4強が最高成績。まずは初戦を突破し久しぶりに全国で勝利したいところ。

 試合は序盤に動く。8分、奈良育英は自陣FKを前線に放り込むと、競り合いのこぼれを拾った14番FW山尾星翔が一人抜け出し、ボックス内まで持ち込んで左足でゴール右に流し込んだ。

 先制を許した専大北上だったが、慌てずにサイドの裏を狙って攻め込む。すると22分、左サイドで9番FW佐藤裕翔が相手DFからボールを取り返しそのままドリブルで持ち運ぶ。ゴールラインギリギリから佐藤が落とすと、7番MF鳥谷部修平がそこからカットインして右足でゴール左下に決めた。

 そこから両チームが攻め合うも同点のまま前半を終える。すると後半はゲームが一気に動く。まずは43分、専大北上は同点ゴールを決めたMF鳥谷部が中央をドリブルで持ち運ぶと、相手を引き付けてスルーパス。このパスを受けた6番MF阿部翔輝がダイレクトで思い切り右足を振り抜くと、シュートはゴールネットに突き刺さった。

 逆転を許してしまった奈良育英だったが、ここから怒涛の反撃をみせる。48分、クリアボールを下がったFW山尾が収めるとここからカウンターが発動し、10番MF岡本大生とFW山尾が二人で左サイドを縦に突破し最後はMF岡本が左足でゴール右に決め切った。

専大北上 vs 奈良育英

 さらに奈良育英は49分、GKのスローから素早くボールを繋ぐと、そこから一度も相手にボールを渡すことなく敵陣に侵入。最後は13番MF古結優希の左からの柔らかいクロスに9番FW栂井相希が右足でダイレクトボレー。このシュートがGKのニアを抜けてゴールに収まった。

 ゲームをひっくり返した奈良育英は64分にも24番DF西尾駿が左足でゴールネットを揺らし専大北上を突き放す。終盤に専大北上も4番DF伊藤羽琉のオーバーヘッドなどでゴールを狙うもスコアは動かず。4-2で試合は終了し、奈良育英が見事な逆転勝ちを収めた。

 後半逆転されてからギアを上げ、そこから怒涛のゴールラッシュをみせた奈良育英。中でも前線のFW山尾の存在が大きかった。前目のポジションで小柄な選手が多い奈良育英にあって、FW山尾が持ち前の強靭なフィジカルで何度もボールを収めた。そこからスピードアップする攻撃は迫力満点で、相手が帰陣する時間を与えず得点を重ねていった。

 奈良育英の次戦の相手は同じ関西勢の大阪代表・阪南大高だ。今大会屈指のストライカー鈴木章斗を擁する強敵が相手だけに難しい試合が予想されるが、押し込まれる時間が多くなっても、この試合のようにFW山尾が攻撃の起点になって、カウンターから縦に速い攻撃を繰り出し、ゴールを狙いたいところだ。

 (文・写真=会田健司)

▽第100回全国高校サッカー選手権
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