青森山田が後半に見せた意地のゴールラッシュ!大社は敗退も健闘光る

大社 vs 青森山田

 12月31日、第100回全国高校サッカー選手権の2回戦が駒沢陸上競技場で行われ、大社(島根)と青森山田(青森)が対戦した。

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 強い風、そして時折小雪がちらつくコンディションの中で試合は開始。両チームとも4-4-2のシステムを採用する。

 立ち上がりの前半3分、青森山田はCKのチャンスを作ると、キッカーMF10松木玖生のクロスにDF5丸山大和がヘディングシュートを叩き込むも枠を外れる。さらに青森山田は前半14分から立て続けにCKを得るものの、DF22大野寛人やDF25山岡楽太郎、そしてGK1栗原拓也を中心に、意思統一されたディフェンス陣がゴールを割らせない。

 大社は徹底して引いて守る戦術を採用せず、高い位置からプレッシャーをかけ、ディフェンスラインもコンパクトにし、ボールを奪うとスイッチを入れ攻めに転ずる。

 前半24分、大社はMF8角凌太がボールを運びチャンスを作るものの、シュートは打てない。さらに30分にはDF大野がミドルシュートを放つなど、会場をざわつかせる場面を作る。

 その後、前半終了間際に青森山田がチャンスを作るもののゴールには至らず、前半をスコアレスで折り返す。

先制ゴールを決めた青森山田FW名須川真光

 しかし後半に入ると立ち上がりから青森山田はギアを上げ全開で攻め込む。立ち上がりの2分、MF11藤森颯太が浮かせ気味に放ったシュートは大社GK栗原がファインセーブ。しかし直後の3分、CKを起点にゴール前の混戦からFW9名須川真光が気迫でボールを押し込み、ついに青森山田が先制する。

 ここから青森山田のゴールラッシュが始まる。後半13分はMF16田澤夢積、後半28分にはMF松木、終了間際の38分には途中出場のFW18小湊絆、後半アディショナルタイムにはMF6宇野禅斗、さらにその直後に再びFW小湊がゴールを重ねる。

 大社もMF9島貫心が惜しいシュートを放つなど見せ場を作るもののゴールを奪うことはできず、試合は6-0で終了。前半を0点に抑えられた青森山田が後半に意地を見せ完勝した。

 勝利した青森山田は3冠に向け一歩前進。1月2日に行われる3回戦進出を決めた。

▽第100回全国高校サッカー選手権
第100回全国高校サッカー選手権