堅守を誇る近大和歌山に苦しむも、こじ開けた静岡学園が3回戦へ!

近大和歌山 vs 静岡学園(写真=小室功)

 攻勢を仕掛ける静岡学園にとって待望の1点が生まれたのは66分だった。

 いつの間にか、ゴール前に侵入していたボランチの小泉龍之介(3年)が左サイドの古川陽介(3年)からのグラウンダークロスを、相手を背にしながらワントラップし、素早く反転シュート。GKが懸命に伸ばす手をかすめるようにゴール右に決まった。殊勲者の小泉は、1回戦に続き、これで2試合連続得点だ。

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 「ボールを受けたとき、ゴールは見えていなかったし、しっかり足に当てられなかったけれど、(空いていた)コースに流し込んだ感じになった。全国大会で“やってやろう”という気持ちが結果につながっている」(小泉)

  貴重な決勝点をアシストした古川がこう振り返る。

 「相手の守備が固くて、なかなかゴールが決まらず、自分自身のプレーもあまりよくなかった。それでも焦れずに続けようと思っていた。高いボールを警戒されていたし、ヘディングも強いので、グラウンダーのクロスを意識していた。小泉がいいところに入り込んでくれた」(古川)

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