エース鈴木が5ゴールの固め打ち!阪南大高が8-0で奈良育英に大勝

5ゴールを決めた阪南大高FW鈴木章斗

 12月31日、第100回全国高校サッカー選手権の2回戦第1試合が味の素フィールド西が丘で行われ、奈良育英(奈良)と阪南大高(大阪)が対戦。鈴木章斗が5ゴールを決めた阪南大高が8-0で奈良育英に圧勝。阪南大高は3回戦へ駒を進め、1月2日に青森山田と対戦する。

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 1回戦で専大北上に逆転勝利した奈良育英は1回戦でゴールを決めた10番MF岡本大生や14番FW山尾星翔などを含むスタメンを5人変更してきた。丸岡に快勝して勢いに乗る阪南大高に対し奈良育英は序盤から全力でぶつかっていく。激しい肉弾戦で苦戦を強いられた阪南大高だったが、相手の勢いを受け流すと徐々に押し込み始める。

 そして迎えた18分、11番DF今西一志が右サイドを突破すると内側に切れ込みマイナスのクロス。17番FW石川己純がシュートを放つと跳ね返ったところを石川がもう一度シュート。このシュートがバーに当たってゴールラインを割り阪南大高が先制する。

 これで主導権を握った阪南大高は、25分に左CKからのこぼれ球を18番MF田中大翔がゴールに蹴り込み追加点。さらに28分には9番FW鈴木章斗がカウンターからドリブルで持ち運び、ミドルシュートでGKのニアサイドを打ち抜いた。

 奈良育英はたまらずFW山尾を投入するが流れを変えることは出来ず。38分にもFW鈴木が右サイドからのクロスに見事な右足ボレーで合わせゴールネットを揺らすと、40+3分にもゴールライン際で相手DFからボールを奪ったFW鈴木がそのまま持ち込み、左足でゴールを決めてハットトリック達成。

2ゴールの活躍をみせた阪南大高FW石川己純

 5-0で後半を迎えても阪南大高の勢いは止まらない。45分、FW鈴木のスルーパスで裏に抜けたFW石川が左足を振り抜きゴール。60分には左サイドのMF田中からクロスが上がると、DFから消える動きからFW鈴木がファーで軽く合わせて7点目。そして64分には左サイドからのクロスに、またしてもファーサイドで待っていたFW鈴木が、相手DFが被ったところを見逃さず冷静にトラップ。完璧にコントロールすると左足でゴールに流し込んだ。

 大量リードを手にした阪南大高は奈良育英に最後までゴールを許さず。8-0で阪南大高が圧勝し次戦に駒を進めた。阪南大高は1月2日、3回戦でインターハイとプレミアEAST王者の青森山田に挑むことになった。

 (文・写真=会田健司)

▽第100回全国高校サッカー選手権
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