12月31日、第100回全国高校サッカー選手権の2回戦が行われた。NACK5スタジアム大宮で行われた鹿島学園(茨城)と高松商(香川)の一戦は、前後半にミドルシュートを叩き込んだ鹿島学園が勝利した。1月2日に行われる3回戦では、前橋育英(群馬)と対戦する。

　昨年は同じ会場、同じ2回戦で山梨学院高等学校(山梨)と対戦。決定的な場面を作りながらゴールが奪えず試合が進むとワンチャンスを相手に物にされ、涙を飲んだ。「去年の試合の思い出は、私の中にはあった」と振り返るのは鈴木雅人監督。後に優勝する事になった山梨学院に屈した苦い記憶を自らの手できっちり振り払った。

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　結果的には2-0となったが、前半は上手く行かない場面の方が目立った。寒さで凍結したピッチと粘り強い守備を続けた高松商業に苦しみ、押し込みながらも1点が遠い。それでも、40分には右サイド・15番DF上原悠平からのボールを17番MF上野光永が相手のブロックの前で受けた。上手くコントロールして右足を振り肉と、ゴール右下に決まり、鹿島学園が均衡を崩した。嫌な流れを振り払うファインショットについて、鈴木監督は「初戦という事もあり、入りの所では少し硬さも見られましたが、前半終了間際に一つ獲れたのが大きかった」と振り返った。