泣き崩れる高川学園イレブン(写真=矢島公彦)
2-0で迎えた後半、その12分には右サイドからペナルティエリアに進入したU-22日本代表の松木玖生が左足を振り抜き、角度のないシュートを見事に決めて3点目。また同25分には、藤森からのグラウンダーのクロスをダイレクトで蹴り込んだ、途中出場のFW小湊絆(2年)のゴールで、リードを4点に広げる。
なおも、青森山田は攻め手を緩めることはなかった。後半40分には、左サイドのCKから丸山が再び豪快なヘディングで5点目を決めると、同44分にはハイプレスでボールを奪ってから、最後は途中出場のMF田中栄勢(3年)が6点目を決めてみせた。
今大会7得点中6点を後半に奪ってきた高川学園は後半に5バックから4-2-3-1にシステムを変え、キャプテンで司令塔の北健志郎(3年)を中心に攻撃を展開しようと試みる。後半途中にはFW梅田彪翔(2年)、MF西澤和哉(3年)、FW山本吟侍(1年)といった攻撃的なカードを切って反撃を狙ったが、一矢報いることはできず。
円陣FK「トルメンタ」の機会も最後まで訪れなかった。ゴールに近づいたセットプレーは42分にセンターライン付近からのFKのみ。相手の堅実的な守備に自慢のアイデアプレーは封じられ、逆に青森山田にセットプレーでのしたたかさを見せつけられる格好となった。それでも大きな話題となったトリックプレーや、快進撃を続けたこれまでの戦いぶりは、今大会を彩るものだった。
勝利した青森山田は4年連続の決勝進出。1月10日の決勝戦で熊本代表の大津と対戦する。
(写真=矢島公彦)
▽第100回全国高校サッカー選手権
第100回全国高校サッカー選手権