キックオフとともにアグレッシブに仕掛けていった青森山田は、準決勝までも大きな得点源となってきたCKやFK、ロングスローなどのセットプレーで度々、大津ゴールを目指していく。

 22分には、U-22日本代表でキャプテンのMF松木玖生(3年)のFKの流れから、U-18日本代表候補のMF藤森颯太(3年)がシュートを放ち、29分にはGK沼田晃季(3年)からのロングフィードからFW名須川真光(3年)がGKと1対1の局面を迎える。

 すると37分、藤森が蹴った左サイドのコーナーキックからDF丸山大和がヘディングで合わせて先制ゴールを奪取。序盤は大津の堅守に阻まれていたものの、ついに均衡を破った。

 さらに41分には、左サイドハーフ田澤夢積(3年)のグラウンダーのクロスから、名須川が滑り込みながらシュート。これがGKの股を抜けゴールネットが揺らされ、青森山田が追加点を奪った。

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▽第100回全国高校サッカー選手権
第100回全国高校サッカー選手権