関東一が駿台学園を振り切り4強へ。システム変更が奏功、1年生DF川口颯大が決勝弾

駿台学園 vs 関東一

 10月24日、第100回全国高校サッカー選手権東京予選2次トーナメントBブロック3回戦が行われ、関東一駿台学園が対戦。2-1で振り切った関東一が準決勝に進出した。

 関東一は前半10分、GK笠島李月(3年)のキックに抜け出したFW本間凜(2年)がファーストコントロールで相手ディフェンスを剥がし、そのまま左足を振り抜いて先制した。

 一方、先行を許した駿台学園だが、前線の強みを生かした攻撃でチャンスを作る。FW大熊悠希(3年)の抜け出しやドリブルで前に向かうエネルギーを見せると、前半3分にはFW村上豪(3年)のシュートがポストを直撃。36分にはFW鶴岡飛嘉(3年)のコーナーキックからMF廣瀬琉偉(3年)のヘディングでゴールに迫る。すると39分、クロスのこぼれ球をMF岡野駿(3年)が右足ボレーで打ち抜いて同点に追いついた。

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4強入りした関東一

 関東一・小野貴裕監督は「前半は先に取りましたけど、どちらかというと駿台の方が良いところが出ていたというか、チームとしてうちの方が力の使い方が不明確になっていたというか。頑張ってはいたんですけど、攻撃においても守備においてもゴールに結びつくようなエネルギーの使い方じゃなかった」と振り返る。前半は相手の攻め残る選手に対しリスクを考えて行ききることが出来ず、重心がやや重めになってしまうところがあった。

 後半は3-4-3にシステムを変えて、「攻守でエネルギーが伝わりやすくなった」。奪ったボールをペナルティエリア前まで運ぶ機会を増やしていくと、後半12分にMF肥田野蓮治(3年)のシュートが流れたところをDF川口颯大(1年)が決めて勝ち越した。

 終盤は同点弾を狙う駿台学園の猛攻を受ける場面もあったが、DF池田健人(3年)主将を中心にしっかりと守り2-1で勝利。小野監督は「選手がよく最後まで走りきってくれた」と選手たちを称えていた。

(文・写真=石黒登)

▽第100回全国高校サッカー選手権東京予選
第100回全国高校サッカー選手権東京予選