10月24日、第100回全国高校サッカー選手権東京予選の2次トーナメントAブロック準々決勝が行われ、修徳と國學院久我山が対戦した。

　2013年度以来の選手権出場を目指す修徳は2次トーナメント2戦で15得点の攻撃力が特徴。一方の國學院久我山は2次トーナメント2回戦で昭和第一学園に完封勝利、2年ぶりの選手権出場を狙う。

　國學院久我山のキックオフで試合開始。すると序盤から修徳がやや押し込む展開。高い位置からボールを奪いにかかると、FW9大畑道喜（3年）、FW10田島慎之佑（1年）、FW11吉田康誠（2年）の攻撃陣がゴールを狙う。一方の國學院久我山はダイレクトパスを見せるなど“上手さ”を感じさせるプレーを披露する。

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　修徳は要所でDF4木野将太郎（3年）が攻撃に参加し、オフェンスに厚みを加える。木野は守備でもハードワーク。キャプテンとしてプレーでチームを引っ張る気概を感じさせる。

　やや押し込まれる場面も見られる國學院久我山だが、DF5普久原陽平（1年）、DF16馬場翔大（1年）らディフェンス陣が必死のプレーでゴールを割らせない。結局前半はスコアレスで折り返す。

　後半に入っても強豪校同士の対決らしい一進一退の攻防が展開。後半4分、FW15中山織斗（2年）からのクロスを受けたFW18塩貝健人（2年）がシュートを放つも枠を捉えられず。逆に修徳は9分、ゴール前でDF木野がヘディングシュートを放つも、國學院久我山GK1村田新直（3年）がキャッチ。得点を奪えない。

　さらに修徳は11分、左サイドを攻め上がったDF木野からのクロスをFW大畑がヘディングでトラップするとオーバヘッドシュートを叩き込む。ゴールかと思われたが、國學院久我山DF普久原がヘッドでクリアし事なきを得る。

　決定的な得点機を逃した修徳は、その直後の後半15分、左サイドに位置したFW田島からのクロスにFW大畑がダイビングヘッドを叩き込み、ついに先制点を奪う。先制の勢いに乗りたい修徳は、その後もセットプレーなどから追加点を奪いにかかるもゴールを挙げることはできない。

　先制された國學院久我山は、なかなか好機を作ることができず、逆にボールロストしてしまう場面も。やや焦りの色も見え始めていた後半34分、DF14森次結哉（3年）が前線にボールを蹴り込むと、途中出場のFW福山耕平（3年）がトラップしてシュート。一度は修徳GK細川柊飛（2年）がパンチングするも、再度福山がシュート。ゴールへ押し込み試合を振り出しに戻す。

　これで息を吹き返した國學院久我山は後半38分、FKからゴールを狙うも得点ならず。結局80分では決着が付かず、試合は延長戦へ。延長では追い付いた國學院久我山ペースで試合が進むもゴールならず。修徳も得点を奪えず、試合はPK戦へと突入する。

　PK戦の先攻は國學院久我山、後攻が修徳。國學院久我山は1人目が修徳GK細川に止められるものの、國學院久我山GK村田が修徳の2人目をストップ。國學院久我山が3人目を成功させると、修徳の3人目がミス。その後4人目は互いに成功し、迎えた5人目。國學院久我山のキッカーはGK村田。成功すれば勝利が決まる場面で、これを村田が落ち着いて決め熱戦に終止符を打った。

　PK戦を制した國學院久我山は準決勝に進出。決勝進出をかけて駒澤大学高等学校と対戦する。

（写真＝矢島公彦）