成立学園が多摩大目黒との打ち合い制し準決勝進出!2005年度以来の選手権出場に一歩前進!
成立学園 vs 多摩大目黒
10月24日、第100回全国高校サッカー選手権東京予選の2次トーナメントAブロック準々決勝が行われ、成立学園と多摩大目黒が対戦した。
試合は多摩大目黒のキックオフでスタート。すると序盤から成立学園がアクセル全開で多摩大目黒のゴールに迫り、前半3分、4分と成立学園がシュートを打つチャンスシーンを作り出す。
成立学園が押し込む時間が続くと、前半16分、右サイドからのセンタリングをニアサイドで成立学園11番の吉長由翔がダイレクトボレーで豪快にシュートを打ち込む。これがネットに突き刺さり、豪快な先制点を挙げる。
ボールを支配している成立学園は、ボールを失っても、そこから守備の切り替えを早くして相手にロングボールを蹴らせ、セカンドボールを拾い支配率を高める。
前半も中盤に差し掛かると、多摩大目黒も相手エリアに攻め込みシュートまで持っていけるようになるが、決定機までは作ることができない。しかし、明らかに多摩大目黒もゲームの流れに慣れて攻め込む時間も多くなり、同点ゴールを匂わせる雰囲気で前半が終了する。
後半に入ると、先にチャンスを迎えたのは成立学園。5分、9番の坂尾一汰が左サイドからセンタリングを上げると中央で11番の吉長由翔がダイビングヘッドでシュートを放つ。しかしこれはミートせず追加点とはならなかった。
ゴールに喜ぶ成立学園の選手たち
ピンチを逃れた多摩大目黒は後半20分、7番の善方寿人が右サイドからのパスを受けると自らシュート。試合を振り出しにする同点ゴールを決める。
するとここから、両チーム一段とヒートアップ、激しい攻防が展開される。
後半27分 左サイドからのセンタリングを成立学園8番の大崎日向がシュート打つがGKに一度止められる。しかし、止められたボールが自分のところにこぼれ、それを押し込み再び成立学園がリードするも、多摩大目黒は後半32分、直接FKを多摩大目黒23番の山崎悟が左足で直接決め同点。
白熱した試合は、ここからさらに激しいゴールショーが繰り広げられる。後半34分に成立学園6番の八木玲が左サイドの深い位置からマイナスパスを丁寧に蹴ったシュートを決め三たびリードすると、後半36分、多摩大目黒のオウンゴールで点差を2点差とする。これで決まりかに思えたが、諦めない多摩大目黒も後半38分に1点差に迫るゴール決める。
最後の最後まで、両チーム譲れない熱い気持ちで戦ったデットヒートな試合は、成立学園が逃げ切り試合終了。成立学園が準々決勝へと駒を進めた。
試合が終了すると、多摩大目黒のイレブンはピッチに泣き崩れ、その選手たちを成立学園のイレブンが手を差し伸べて健闘を讃え合う、最後の最後まで目が離せないゲームだった。
▽第100回全国高校サッカー選手権東京予選
第100回全国高校サッカー選手権東京予選