試合終盤に猛攻を受けるも最後までゴールを割らせず!大阪学芸が3-0で吹田東を下し初戦を突破

マンマークに付かれながらも攻撃陣をリードした大阪学芸10番MF片山蒼葉

 9月18日、第100回全国高校サッカー選手権大阪予選の1回戦が行われ、大阪学芸vs吹田東は着実にゴールを重ねた大阪学芸が3-0で吹田東を下し1回戦を突破した。勝利した大阪学芸は2回戦で大冠と対戦する。

 伊藤貴力監督が「初戦で相手が1.2年生のチーム、うちは3年生が最後でプレッシャーがかかる。普段うちは人工芝ですのでグラウンドがこういう状況で厳しい試合になると思っていました」と言うように序盤は大阪学芸が慣れないピッチに苦戦。17分には吹田東に決定機を作られポストに助けられるシーンも。しかし徐々に選手たちが慣れ始めると、伊藤監督が「彼中心に作ってきたチーム」という10番MF片山蒼葉にボールが収まりリズムを掴むと25分、右サイドを抜け出した19番FW飯沼晃士から中央でボールを受けた7番MF木村純希がゴールに流し込んだ。大阪学芸が1点リードでこのまま前半を終える。

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大阪学芸 vs 吹田東

 後半開始早々にも大阪学芸が追加点。37分、クリアボールに反応した8番MF山本航世が約30mの距離からGKの頭上を越えるループシュートを決めた。勢いに乗る大阪学芸は更に41分、ハーフエライン付近からのFKをMF片山が前線に入れると、上がっていた4番DF足立壮太がGKの前で合わせてゴール。大阪学芸が一気にリードを広げる。

 3点ビハインドと苦しくなった吹田東はここからDFラインを高くして攻勢に出る。68分、49番MF小田勘世が抜け出しGKと1対1になる決定機を迎えるもこれはGKのセーブにあってしまう。更に69分にも22番DF山田勇吾が前線で相手DFと入れ替わりシュートを放つもこれも決まらず。直後の70+1分にDF山田がFKから直接狙ったシュートもGKにセーブされゴールならず。大阪学芸は15番CB中川一輝が「絶対に無失点でいくぞ!」と声を掛け続け、CBの中川と足立を中心に意識を高く保ちゴールを死守。最後まで集中を切らさなかった大阪学芸が3-0で吹田東に勝利した。

 試合後、勝利した大阪学芸の伊藤監督は「相手の最初のビッグチャンスが外れてくれてラッキーでした。ただラッキーを呼び込めるだけのことをこの子たちが3年間やっていたのかなと思います。コロナで先週も練習が出来なかったり、リーグ戦もなくなってしまったので試合勘の無さがでてしまって行かなきゃいけないところを行けなかったりって部分はありましたけど」と試合を振り返った。無失点で抑えた守備に関しては「リーグ戦で2桁取られたりもして、DFをもう一回見直して『シュート1本だったり、最後の一歩のところをしっかりやり切ろう』ということでこの1カ月やってきたのでそれを出してくれたのかなと思います」と手応え掴んだようだ。2回戦については「会場が大冠なんですよ。インターハイも大冠会場で負けてしまって(笑)。その時は対戦相手は大冠さんではなかったんですけど。だから『ポジティブに捉えろ』って伝えました。大冠さんは同じ(リーグで)3部同士なのでしっかり戦いたいと思います」と意気込みを語った。

 (文・写真=会田健司)

▽第100回全国高校サッカー選手権大阪予選
第100回全国高校サッカー選手権大阪予選