アサンプションが初の選手権16強越えを目指し16ゴール発進!
アサンプションの攻撃陣を引っ張るFW水谷圭吾
9月19日、第100回全国高校サッカー選手権大阪予選の1回戦が行われ、アサンプションvs港は前半13ゴールと大量得点を挙げたアサンプションが16-0で港に大勝した。勝利したアサンプションは2回戦で千里青雲と対戦する。
アサンプションは昨年の選手権大阪予選5回戦で準優勝チームの金光大阪に0-1と惜敗。一昨年は同じく5回戦で大阪桐蔭に1-2の惜敗と、ベスト16の壁を越えられずに創部4年目を迎えた。同じく創部4年目の弟分であるアサンプション中が先月行われた全国中学校サッカー大会に出場しベスト4入りを果たしているだけに、この大会で旋風を巻き起こしたいところだ。
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試合は「前半はもっとやらないとという意識を高く持ってアグレッシブにやってくれた」と神田哲也監督が振り返ったようにアサンプションが序盤から猛攻を仕掛ける。開始2分、8番MF山﨑圭吾が相手のミスを突き幸先よく先制すると、8分には20番MF郷原健人がボックス内左からゴール右上に追加点を決める。これで勢いに乗ると12分に9番FW水谷圭吾が右サイドからのクロスにヘディングで合わせて3点目。その後も16番DF斉藤竜希と14番MF小田大翔が揃ってハットトリックを達成するなど前半だけで13-0と港を圧倒して試合を折り返す。
選手権大阪予選1回戦 アサンプション vs 港
後半に入っても流れは変わらず、アサンプションは38分に24番MF大串洋人、47分に18番FW瀧朝陽、47分に7番MF三浦敏史がそれぞれ追加点を決める。しかしここから終盤に入るとクーリングブレイクで「マッチアップしている選手に一つでも上回るプレーをしてこい」と宮地耕助監督に送り出された港イレブンが最後の気力を振り絞り果敢にプレー。形勢を逆転することは出来ないものの、守備の際には最後のところで身体を投げ出し相手のプレーの精度を狂わせた。その甲斐もありクーリングブレイク以降は相手にゴールを許さず無失点でそのまま試合は終了した。
大敗を喫した港の宮地監督は試合後「スカウティングもさせてもらっていたんですが、当然うちの子たちとは体格もサッカーのレベルも違うんですが、8月の終わりのところにスイッチを入れさせていたところで延期になってしまったので選手も難しかったと思います。『それでもビビッて終わるのだけはないように』と送り出して最後の15分は出し切ってくれたかなと思います。大敗はしましたけど、次につながる試合をしてくれたと思います」と選手を労った。3年生がインターハイで引退して1.2生が合わせて11人とベンチメンバーがいない中、格上のチームと全員が最後まで顔を上げて勇敢に戦った"イレブン"の今後に期待したい。
一方、2回戦に進出したアサンプションの神田監督は「前半は意識を高く常にゴールを目指して出来たんですが、後半は積極的ではあったんですが、もう一つ詰め切れない。最後のシュートの精度、攻守の切り替え、守備の強度、ポジショニング。いろんなところでもう少し精度高く継続して最後までやり切れるように調整したいと思います」と大勝した中でも課題を口にした。
アサンプションは2部昇格が掛かるリーグ戦の最終戦も控える。選手権でもベスト16の壁を破ることが出来るか。アサンプションの挑戦はここからが正念場だ。
(文・写真=会田健司)
▽第100回全国高校サッカー選手権大阪予選
第100回全国高校サッカー選手権大阪予選