V・ファーレン長崎U-18が鹿児島ユナイテッドFC U-18に快勝!3年連続4度目の全国へ

V・ファーレン長崎U-18イレブン

 11日、島原市の平成町多目的広場で行なわれた「2021年度第32回九州クラブユースU-18サッカー選手権大会」で、V・ファーレン長崎U-18が鹿児島ユナイテッドFC U-18に快勝。7月から群馬県で開幕する「2021年度 第45回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会」への出場を達成した。

 九州クラブユース初戦を不戦勝で勝ち上がった長崎に対し、初戦で西南FCを3-1で破ってきた鹿児島との対戦は、戦前の予想通り暫定ながらも「高円宮杯U-18サッカーリーグプリンスリーグ九州」で首位に立つ長崎が終始、試合をリードした。

 長崎は試合の序盤から鹿児島のプレスに対して落ち着いてボールを動かしながら、池田誉と中島聖翔がサイドの裏を突く動きでチャンスを構築。前半10分に大山晃生のゴールで先制すると、そのまま攻勢を持続。17分には池田誉からのボールを受けた中島聖翔のシュートで2点差をつけることに成功する。ここまでほとんどチャンスの作れない鹿児島は、小島凛士郎の突破からミドルシュートを狙うが、ここは長崎のGK首藤光翼がしっかりとセーブ。守備でも崩れない長崎が32分に、安部大晴が強烈なミドルシュートで3点目。

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V・ファーレン長崎U-18 vs 鹿児島ユナイテッドFC U-18

 後半になってもペースを落とさない長崎は、前がかりになった鹿児島の裏を突き、46分に中島聖翔、48分には池田誉がゴールを決めてスコアは5-0。一方の鹿児島は、高い位置でボールを奪えず、低い位置からのカウンターもスピード不足で攻撃が停滞。辻本茂輝監督は交代での打開を狙いペースを落とした長崎を攻めたてたものの、守備の集中を落とさない長崎は、そのままクリーンシートを達成。攻守両面で安定感を発揮した長崎が、5-0の完勝で全国への切符をつかみ取った。

 「トーナメントなので何がおこるかわからない」と鹿児島戦前に語っていた長崎の原田武男監督だが、終わってみれば付け入る隙のない戦いを披露した。「点差が開くなかではやむを得ない面もあるが、3点目を取ってからと終盤に中だるみしてしまった(原田監督)」という課題こそあったものの、最後まで失点を許さない手堅さと、チャンスに確実に得点する勝負強さが感じられた。

 長崎はこれで3年連続4度目の全国出場。原田武男監督自身、2015年に2年生以下だけで構成されたV・ファーレン長崎U-18を率いて、本大会でクラブ史上最高順位であるベスト16(昨年もベスト16入りを達成)という快挙を達成している。

 「6年前の大会も初戦が大事だなと思った。そこで良い試合ができたことで好成績を残せた。今回の全国も初戦の戦い方でその後の戦いが決まると思う。予選は3試合しかないんだから変な負け方をしてはいけない」

 そう語る原田監督、そしてV・ファーレン長崎がクラブ最高順位の更新を狙って、堂々の全国出場へ名乗りをあげた。

(文・写真=藤原裕久)