カマタマーレ讃岐U-18vsFC東京U-18

　前回大会で準優勝を果たしているFC東京U-18が苦しみながらも、ベスト8進出を決めた。

　7月29日、日本クラブユースサッカー選手権（U-18）大会のノックアウトステージ・1回戦が行われ、FC東京はカマタマーレ讃岐U-18と対戦。グループステージで浦和レッズユース、ベガルタ仙台ユースを撃破して快進撃を続ける讃岐に対し、FC東京は序盤から苦戦を強いられる。

　立ち上がりはスピード感のあるパス回しと強度の高いプレーで相手を翻弄。個人技でも讃岐を上回り、アグレッシブに攻撃を仕掛けていく。しかし、相手の目が慣れてくると、徐々に押し込まれる場面が増える。守備でも中盤でボールを失うと、相手の縦に速い攻撃に苦戦。背後への抜け出しが武器のFW小山聖也（3年）、FW岩佐麟太郎（3年）に裏へ走られるなど、思うように試合を運べなかった。

　それでも前半の終盤には梶浦勇輝（3年）らを中心に連続でチャンスを作り、39分にはMF谷村峻（3年）の左クロスにFW生地慶多（2年）がヘディングでゴールを狙う。惜しくもこれは枠を外れたが、再びペースを奪い返して前半を終えた。

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カマタマーレ讃岐U-18vsFC東京U-1

　後半に入ると、FC東京は前半の終盤同様にサイドをうまく使いながら、攻撃を仕掛けていく。ラストパスが合わず、決定的なチャンスはなかなか作れなかったが、58分には左サイドを駆け上がってきたS B大迫蒼人（3年）が左足でシュートを放つ。以降も積極的に仕掛け、相手ゴールをこじ開けにかかる。しかし、肝心のゴールが奪えない。

　一方の守備陣はCB森田翔（3年）やGK小林将天（1年）を軸に粘り強く対応。相手の2トップにもうまく対応し、前半のように簡単にボールを運ばせなかった。

　最後まで相手の牙城を崩せず、勝負の行方はPK戦に委ねられる。先攻のFC東京は6人目まで全員成功させると、相手が6本目を失敗して勝負あり。「連戦で疲れているのでボールを持つ時間を増やしながら、得点が取れれば良かったけど、奪えなかった。だけど、守備陣が辛抱強く守ってくれたと思います」と中村忠監督が振り返った通り、辛くもPK戦で勝利を手にしたFC東京がベスト8進出を決めた。31日の準々決勝では浦和と対戦する。