【フォトギャラリー】コンサドーレ札幌U-18vs名古屋グランパスU-18
中途半端な位置でボールを失うと、相手のショートカウンターからピンチを招く場面もしばしば。3列目からMF砂田匠(3年)にボールを運ばれると、シャドーの佐藤陽成(3年)、両ウイングバックの佐々木奏太(3年)、菊池季汐(3年)にチャンスを作られた。
相手のペースに引き込まれるなか、名古屋は辛抱強く試合を進めていく。とりわけ、光ったのが守備陣の奮起。吉田、加藤のCBコンビを軸に規律の取れた守備を披露し、ゴール前の危険な位置に相手を入れさせない。また、GK宮本流維(3年)に変わって急遽先発出場となったGK川上翼(3年)も周りを鼓舞する声で守備陣を引き締める。
今大会だけではなく高校生活初の公式戦となった川上の奮闘もあって無失点で切り抜けると、終盤にチャンスを掴む。終了間際の39分に齊藤洋大(3年)が高い位置でインターセプト。ボールを受けた甲田が前に運び、真鍋とのパス交換でゴール前に抜け出す。角度のない位置ではあったが、右足で逆サイドネットに流し込んだ。
劣勢を跳ね返し、先制した名古屋は甲田のゴールで勢いを得る。迎えた後半は相手の組織的な守備に対応し、ボールを丁寧に繋いでいく。サイドハーフの甲田、佐藤大晴(3年)に良い形で入る場面も増え、最前線の真鍋と豊田がフィニッシュに持ち込む機会が多くなった。
一方の守備陣も集中力を切らさずに対応。右ウイングバックの菊池がシャドーに入るなど、立ち位置を変えてきた相手にも動じない。ピンチを未然に防ぎ、簡単にシュートを打たせなかった。
▽第45回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会
第45回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会