旭川実が後半に一挙3得点 インターハイ北海道予選でベンチ外のFW居林が先制弾

旭川実イレブン(写真=有岡志信)

 10月23日、札幌厚別公園競技場で準決勝行われ、旭川実が4-0で駒大苫小牧に圧勝した。時折、激しい雨がピッチに降り注ぐ悪コンデションの中、旭川実が前半に先制を決めると、後半に3得点をマークし、実力を見せつけた。3年ぶりの全国選手権出場に向けて、24日の決勝で北海と対戦する。

 インターハイ(全国高校総体)北海道予選を制した旭川実が、順当に決勝に駒を進めた。風上に立った前半の17分だった。ゴール前の混戦。DF中村大剛(3年)がヒールで流し、そのこぼれ球をFW居林聖悟(3年)が、スペースが空いたゴール左のネット目がけて、利き足の左足で押し込んだ。前半の序盤で理想的な先制ゴールを決めると、試合の主導権を握り続けた。

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旭川実 vs 駒大苫小牧(写真=有岡志信)

 旭川実の富居徹雄監督は「しっかりしたチームづくりをしてくる」と、駒大苫小牧を警戒。カウンターから決定機を許す場面もあったが、被シュート数を5本に抑えた。後半に入った64分と67分には、間髪入れずにFW柏木楓雅(3年)が試合を決定づける連続ゴールで突き放す。試合終了間際の76分にはDF領家滉(3年)が4得点目を決めた。

 居林にとって特別な思いを込めて今大会に臨んだ。インターハイ北海道予選は、不振に陥ったこともあって地区予選、北海道予選ともベンチ外。背番号10を背負いながら、セカンドチームで浮上のきっかけを探った。その中でも「監督は絶対、見ていてくれる」と前向きに練習に取り組み、インターハイの全国舞台で先発出場を果たすまでに復活した。

 準々決勝に続く2試合連続弾に居林は「先制点を取ることでチームが勢いに乗ることができたので良かった。FWは点を取るのが仕事。なるべく多く取りたい」と言った。決勝に向けて「去年は決勝に負けているので、今年こそは勝ちをとりたい」と気合十分だ。

(文・写真=有岡志信)

▽第100回全国高校サッカー選手権北海道予選
第100回全国高校サッカー選手権北海道予選