“三冠”狙う青森山田が逆転勝利で25連覇!野辺地西は先制するも涙

青森山田 vs 野辺地西

 11月7日、第100回全国高校サッカー選手権青森予選の決勝が行われ、青森山田野辺地西が対戦した。

 青森山田は準決勝で弘前中央を相手に22発大勝、一方の野辺地西は八戸学院光星に延長戦を戦い1-0と辛勝し決勝進出。両者は5年連続の顔合わせとなった。

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 今夏のインハイを制し、準決勝でも22得点の青森山田に対し、野辺地西は5バックを採用。青森山田はピッチを広く使いながら、ワンタッチプレーなどを多様。序盤からMF10松木玖生(3年)やMF16田澤夢積(3年)、MF11藤森颯汰(3年)らがサイドを中心に仕掛け、ゴールを奪いにかかる。

 攻勢を強めていた青森山田だが、野辺地西がカウンターからチャンスを演出。前半13分にCKを得ると、意表を突くショートCKからFW9町屋紅斗(3年)がアーリークロスを送る。これをMF21工藤悠晟(3年)が合わせ、野辺地西が先制する展開に。

 しかし青森山田は慌てない。直後の前半15分にCKのチャンスを作ると、ゴール前でMF田澤が押し込みすぐさま同点に追い付く。青森山田はその後もサイドからの仕掛けやロングスローなどのセットプレーから攻撃を仕掛け野辺地西ゴールに迫る。

 青森山田はDF3多久島良紀(2年)やDF5丸山大和(3年)が空中戦でも強さを見せ、セカンドボールを回収。追い付かれた野辺地西はボールを保持することができず、カウンターから反撃の糸口を見出そうとするも、なかなかチャンスを作れない。

 すると青森山田は前半28分、DF多久島からのロングスローを起点にFW9那須川真光(3年)がヘディングシュートを叩き込み逆転に成功。そのまま2-1と青森山田がリードして前半を終える。

25連覇を達成した青森山田イレブン

 後半に入っても青森山田が主導権を握る展開。青森山田の圧力に野辺地西は中盤が守備に回る時間帯が増え、攻撃に厚みを加えることができない。

 後半8分、青森山田はワンタッチプレーからのフリーランでMF7小原由敬(3年)とMF松木が抜け出し、GKと2対1の状況を作ると、これを松木が落ち着いて決め3点目を奪う。

 野辺地西も粘り強い守備からMF7木村大輝(3年)やFW町屋、途中出場のMF10中山功輝(3年)らがカウンターからゴールを狙うものの、青森山田の守備を崩すことができない。

 その後FW田澤とDF4三輪椋平(3年)のゴールで2点を追加した青森山田が5-1で野辺地西を下し、大会25連覇を達成。インターハイ、プレミアとあわせた三冠を狙い、全国に乗り込む。

▽第100回全国高校サッカー選手権青森予選
第100回全国高校サッカー選手権青森予選