静岡学園、藤枝東との名門対決を制し全国へ

歓喜の静岡学園イレブン(写真=田畑雅宏)

 静岡学園が藤枝東との名門対決を制し、2年ぶり13回目の優勝を決めた。

 立ち上がりは、静岡学園が持ち味の個人技を駆使し相手ゴールに迫るも、藤枝東が徐々にロングボールからのセカンドボールを拾いパスサッカーを展開していく。

 最初のチャンスシーンは静岡学園。前半12分、徳島ヴォルティス内定の8番玄理吾がDF裏に浮かせたパスを送り、折り返しをU-17日本代表候補の16番髙橋隆大がシュート。しかし枠を捉えられない。

 続いて、同17分には、静岡学園16番の高橋がサイドで起点となり、中央へドリブルで切り込みチャンスを作り出す。同20分以降は静岡学園が両サイドを起点に試合の主導権を握ると、藤枝東は守備の時間帯が多く我慢の状況が続く。静岡学園は、ボールロストしてもボールの近くには攻撃時にフォローしている選手がおり、ファーストディフェンスの寄せが早く、藤枝東の攻撃を許さない。

 藤枝東は、準決勝でハットトリックを達成し得点力だけでなく、ボールを収められる前線の13番藤井斎を活かして、試合のペースをまずは取りたいところだが、なかなか静岡学園のディフェンスは崩せない。結局前半は両校に得点はなく0-0で折り返す。

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 後半開始早々、藤枝東はロングボールからセカンドボールを拾い、静岡学園に攻撃の圧をかけて攻め込んでいく。しかし、中盤で落ち着きを取り戻し、再び試合のペースを握る静岡学園は、後半7分にCKから中央でフリーになっていた4番のU-18日本代表候補伊東進之輔が打点の高いヘディングで貴重な先制点を奪う。

 まずは同点に追いつきたい藤枝東は、13番の藤井がハーフラインあたりでフィジカルを活かしてマイボールにすると、そのままドリブルでエリアまで持ち込み、並走していた11番へパスをするもシュートは枠上と外れてしまう。

 ピンチを凌いだ静岡学園は試合終盤の同37分にチャンスを掴む。中盤で相手のミスを誘いボールを奪うと、右サイドからPA左にロングボールを入れて、こぼれ球をジュビロ磐田に加入が内定している10番の古川陽介が押し込みダメ押しゴール。2-0で勝利した静岡学園が日本一に輝いた2019年以来の全国選手権出場を決めた。

▽第100回全国高校サッカー選手権静岡予選
第100回全国高校サッカー選手権静岡予選