秀岳館が2014年度以来の選手権出場に前進!熊本国府との接戦を制し大津との決戦へ!

秀岳館 vs 熊本国府

 思い通りのサッカーはできなかったかもしれない。しかし、勝負強さを発揮し、少ない好機を決め切って勝利を手にした。

 11月7日、第100回全国高校サッカー選手権熊本予選準決勝が行われ、秀岳館熊本国府と対戦。2-1で勝利を収め、大津が待つ決勝に駒を進めた。

 ボールを保持しながら流動的な攻撃を仕掛けていくスタイルを身上とする秀岳館は序盤からCBの2人とアンカーを上手く使いながら、丁寧にビルドアップを行っていく。しかし、この日は距離感が悪く、中盤に縦パスが入らない。ボールロストする場面が散見し、フィジカルで勝る熊本国府にショートカウンターで押し切られる場面も少なくなかった。

 「いろんな環境が邪魔したのかもしれない」とは段原一詞監督の言葉。有観客での試合は久しぶりで、スタジアムの雰囲気は今までにはないモノがある。そうした普段とは違う環境でのプレーが狂わせた。それでも要所を締めて粘り強く戦うと、36分に決定機を迎える。

 CB仁木悠真(3年)が前線にフィードを入れると、最前線のFW古賀渓太郎(3年)がDFラインの背後に抜ける。一気にスピードを上げると、相手の右SB高山桜介(3年)を振り切って左足を一閃。ニアサイドの上段を打ち抜き、チームに先制点をもたらした。

 これでゲームプランが明確になった秀岳館は相手のロングボール主体の攻撃をうまく跳ね返しながら、古賀の走力を生かしてカウンターを狙う。すると、後半6分にMF本戸雄大(3年)のスルーパスに反応した左SB丸田龍生(2年)がシュートを放つ。バーに阻まれたが、こぼれ球をMF深川碧斗(3年)が押し込んで点差を広げた。

 その後は相手のパワープレーやサイド攻撃に手を焼き、自陣で守る時間帯が増えた。それでも粘り強く対応し、相手に得点を与えない。終了間際にCB杉本蓮(3年)に直接FKを決められたが、リードを守り切った秀岳館が初出場を果たした2014年度以来となる決勝進出を決めた。

▽第100回全国高校サッカー選手権熊本予選
第100回全国高校サッカー選手権熊本予選