大分工が鶴崎工を下す!完封勝利で29年ぶりの選手権出場に王手!

鶴崎工 vs 大分工

 11月6日、第100回全国高校サッカー選手権大分予選準決勝が行われ、大分工鶴崎工と対戦。攻守で主導権を握り、2-0で下して決勝進出を決めた。

 大分工が最後に選手権に出場したのは今から29年前。予選決勝に勝ち進んだのも20年前まで遡る。大分と並んで県内最多となる11回の出場を誇る古豪が復活に向け、大きな1勝を挙げた。

 大分工は開始早々にスコアを動かす。2分、M F横野陸斗(2年)が左サイドを突破。クロスを挙げると、3列目から走り込んだMF高橋海翔(3年)がヘディングでネットを揺らした。リードを奪うと、以降は平松寛大、山本玲央(いずれも2年)のCBコンビを軸に粘り強い守備で相手の攻撃に対応。とりわけ、平松は的確な読みでシュートブロックに入り、チームのピンチを何度も救った。

 1-0で折り返した後半も大分工は手堅い守備からシュートカウンターを仕掛け、状況を見極めながら試合を進めていく。左サイドで鶴崎工のMF荻本響(3年)にドリブルで突破を許すシーンも増えたが、平松と山本を軸に要所を締めて得点を与えない。自陣で守る時間が増える中、66分に大分工は追加点を奪う。

 アンカーの位置から左サイドに顔を出したMF工藤渓(3年)が、ペナルティエリアの角でボールを受ける。一気に加速し、相手の前に身体を入れると、右足で豪快に蹴り込んだ。

 リードを広げた大分工は最後まで集中力を切らさず、チーム一団となって戦い抜く。2-0で勝利を手にし、29年ぶりの選手権出場に王手を掛けた。

 「ここ何年かで初めてCBが充実した。今までは攻撃の選手がいても、後ろが心許なかった。3点取られても4点取るチームが多かったけど、今年のチームは得点も取れるし、最終ラインも身体を張れる」と友成義朗監督が称するチームが、久しぶりの選手権出場を目指し決勝の舞台に立つ。

▽第100回全国高校サッカー選手権大分予選
第100回全国高校サッカー選手権大分予選