2年連続の全国出場を目指す創成館が長崎北に6発大勝
創成館イレブン(写真=藤原裕久)
10月30日、県内各地で第100回全国高校サッカー選手権長崎予選3回戦8試合が行われ、昨年の選手権出場校である創成館が登場。2回戦で長崎西を破って勝ち上がってきた長崎北と対戦し6-0で勝利した。
5月の高総体長崎県大会後に3年生が全員引退した長崎北に対し、2年連続の全国出場を目指す創成館。試合は戦前の予想どおり創成館のペースで展開。田川蓮翔・村田颯らを軸にボールを回しつつ、サイドを広く使った攻撃で長崎北を脅かしていく。
長崎北もトップに入った御厨弘太の背後を狙った飛び出しや、足下に優れる竹下櫂を軸に反撃を狙うも創成館ペースを変えるには至らず。創成館はその後も、5月の高総体長崎県大会でGKからCBへ本格的に転向したCB西元準也と、ゴールを守るGK永田健人を軸とした固い守りで長崎北の攻撃を抑え込んでいく。
攻める創成館は5分に山崎雄貴が先制点を奪うと、12分に田中凌雅が2点目。29分に再び山崎が得点を決めて3-0。その後はやや攻めあぐねるシーンはあるものの、33分に村田、37分に岡優希が得点を決めて前半での得点差は5。選手を多く入れ替えた後半は67分に一瀬佑太の1点にとどまったが、長崎北に付け入る隙を与えずに6-0で大勝した。
長崎北 vs 創成館(写真=藤原裕久)
1月の選手権終了後、新人戦県大会でも準優勝した創成館だったが、5月の高総体では大苦戦。その後は他校の例に漏れず、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大防止の影響で、トレーニングや練習試合もできず手探りでの強化が続いたという。それでも、大会前のトレーニングマッチで手応えを掴み、攻撃のオプションを充実させて大会へ臨んだ。
長崎北戦では全てではないものの、その片りんを見せられたところだろう。「ウチはいつも初戦は苦しむから」と語る久留監督にとっては、初戦で硬さが出たのも想定内で、そういう意味では予定通りの勝利に違いない。
長崎北は最後まで粘り強い試合を見せたが、やはり2年生主体の新チームにとっては優勝候補の壁は厚かった。それでも優勝候補と真剣勝負ができたことは、来年の新人戦や高総体へとつながる経験となったはずだ。
勝利した創成館は、明日31日の準々決勝へ進出。苦手とする初戦を大勝で制し、2年連続の全国大会出場へ力強い一歩を踏み出した。
(文・写真=藤原裕久)
▽第100回全国高校サッカー選手権長崎予選
第100回全国高校サッカー選手権長崎予選