攻守で手堅く強さを発揮した長崎総科大附が、長崎日大に快勝

長崎日大 vs 長崎総科大附(写真=藤原裕久)

 大会初戦となった3回戦の瓊浦戦を3-2、準々決勝の海星を5-1で勝利して準決勝へ進出した亀田陽司監督率いる長崎日大。同じく大会初戦の佐世保実を2-0、長崎南山との準々決勝を5-1で勝ち抜けてきた小嶺忠敏監督率いる長崎総科大附。毎年のように県最強を争い続けてきた両チームが、11月7日にトランスコスモススタジアム長崎で行われた第100回全国高校サッカー選手権長崎予選準決勝で激突。攻守で手堅く強さを発揮した長崎総大附属が、長崎日大に快勝して決勝戦へと歩を進めた。

 大会前にエースの瀬崎耕平をはじめレギュラー陣に故障者が相次ぎながらも、しぶとく勝ち上がってきた長崎日大。開始と同時に出足鋭く迫る長崎総大附属のプレッシャーに対しても、「最初の10分から15分はノーリスクでいこう」という亀田監督の指示通り落ち着いた守備で耐えていく。しかし開始から攻勢に立つ長崎総大附属は、前半飲水タイム後の23分に西岡紫音のアシストから石山風吹が先制点を奪取。

【フォトギャラリー】長崎日大 vs 長崎総科大附

長崎日大 vs 長崎総科大附(写真=藤原裕久)

 後半に入り、永吉稔空と山下尊羅の2人を同時投入して守勢の打開を狙う長崎日大だが、長崎総大附属は平山零音・児玉勇翔がゴール前へのボールを徹底的に弾き返し、走力を生かして中盤でセカンドを回収して攻め続け、54分には牧田陽太が追加点。2点差とされた日大も、ボールを奪ってから相手の背後を突いて攻めていくが、決定的なシーンを作るまでには至らず。逆に70分、平山のCKから別府史雅が勝負を決めるゴールを決めて3点差。そのまま無失点で試合を終えた長崎総大附属が3-0で勝利した。

 「完敗ですね。高総体のときから差が縮まっていない」

 試合後、長崎日大の亀田監督はそう試合を振り返った。確かに、劣勢の中でも長崎日大伝統のポゼッションやボールのつなぎが見えたゲームではあったが、あくまでもそれは善戦レベルの話でしかなかった。決定的なシーンは相手のミス以外では作れなかったと言って良い。亀田監督が「サッカーの本質で負けた。シュートで終わる。ゴールに向かう。そこで勝たなければならない」と語った点が全てだろう。

 一方の長崎総大附属は攻守両面でシンプルながらも、走り、体を張り、泥くさくシュートを打つというサッカーを徹底した。そこには昨年逃した選手権出場を必ず果たすという強い意識が感じられた。昨年、選手権出場の夢を絶った創成館の待つ1週間後の決勝戦へ最強のチャレンジャー長崎総大附属が向かう。その戦いぶりを見届けたい。

(文・写真=藤原裕久)

▽第100回全国高校サッカー選手権長崎予選
第100回全国高校サッカー選手権長崎予選