大会MVP65番MF宇野禅斗(写真左)優秀選手32番DF三輪椋平(写真右上)優秀選手8番FW川畑優翔(写真右下)
決勝点を挙げた青森山田MF松木玖生は「海外に行ったらより一層結果が求められる。どんな形でも点数を決める。見ていない人からしたらまた松木が決めたのかと思われるので。3年生になって得点の意識は凄く芽生えてきましたし、自分が取らないといけないって気持ちもありつつチームの為にというのもあるので、まずは結果を残したい」と得点への意識の変化を口にし、「ここで優勝という結果で終えられたのは凄くよかったと思います。勿論改善点はありますけど、勝ち切るっていう能力はここでも見せれたと思うので、今日も無失点ですしそういうところは(インターハイまで)残り少ないですけど詰めていきたいと思います」と話した。
大会を通し強度と運動量で他チームを圧倒した青森山田の強さが際立った。相手の時間を作らせない程押し込むことが失点の可能性を減らし、精度の高いセットプレーから得点を量産した。チームの中心MF松木とMF宇野はもちろんの事、黒田剛監督が「凄くよかった」と評価したDF三輪や「今年の両ワイドは去年よりスピードがある」と特に右サイドのDF大戸とMF藤森は相手チームの脅威になっていた。インターハイ初戦では「選手権でもやられた苦い思い出がある」という小嶺忠敏監督率いる長崎総大附属と対戦する。黒田監督は「リスタートをここから強化したい」とまだまだ強化に余念がないが、インターハイを前に和倉ユースを連覇して万全の準備が出来たように映った。
一方、準優勝に終わった流通経済大柏。榎本雅大監督が「決めておけば選手権をやればチャンピオン」という程、どのチームよりも流れの中からの崩しの形は多彩だった。青森山田とは5月のプレミアリーグEAST以来の再戦となったが、「前回の対戦の時は足が止まってしまったけど、今回はやれるな」と手応えを得たが「あまりにも失点が勿体なさすぎる。帰ってトレーニングします」と榎本監督は課題も口にした。インターハイでこの悔しさをぶつける流通経済大柏に注目だ。
(文・写真=会田健司)
▽第9回和倉ユースサッカー大会 2021
第9回和倉ユースサッカー大会 2021