試合風景

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日体荏原大勝発進!怒涛のゴールラッシュで初戦を飾る!

 選手権予選の興奮が冷めやらぬ東京都高校サッカーの次なる戦いは新人戦へ。先週末に開幕した平成27年度新人選手権大会は22日、各地区で1、2回戦を開催。新小岩私学グラウンドにて行われた第4地区2回戦、都立蒲田日体大荏原の一戦は序盤から一方的な展開となった。

 新チーム結成後初の公式戦に臨んだ両チームは、共に4-4-2のフォーメーションを敷いての立ち上がりにチャンスを作り出す。2分、日体大荏原はMF6番からのパスを受けたMF14番がミドルシュート、3分には敵陣でボールを奪ったFW9番がシュートと連続チャンスを作り出せば、都立蒲田は5分、MF2番からのスルーパスに抜け出したFW9番がビックチャンス。互いにゴールへと迫った。

 均衡打破は8分、押し気味に試合を進める日体大荏原が先手を取る。
 8分、CKのチャンスにMF19番が合わせて先制点。この1点から日体大荏原の“ゴールショー”が幕を開けた。9分にはゴール前のこぼれ球をまたもやMF19番が蹴り込むと、16分にはCKからCB5番が、17分には左サイドからのクロスにFW11番がそれぞれヘディングシュートを叩き込む。DFラインが下がり続ける都立蒲田を尻目に、その後もテンポの良いパスワークで攻め続ける日体大荏原は、2トップを組むFW11番、FW9番が追加点を奪うなど前半だけで大量9ゴールを奪って見せた。

 後半に入っても依然形勢に変動はなし。
 ボランチの2人には攻撃のスイッチを入れる縦パス供給等前を向いたプレーの継続を求めるなど、圧倒的なポゼッションの中にも明確な課題を持ってゴールに迫る日体大荏原。36分、FW11番のゴールで得点数を二桁に乗せてみれば、37分にはFW15番、38分にはFW19番がゴールを挙げ着々と加点した。

 一方、防戦一方の都立蒲田は苦しい展開を強いられる。日体大荏原の連動した動きに翻弄され、各所でミスマッチが続出。攻撃に関しても、左サイドに開いたMF7番やMF2番らを起点に一矢を報いたいところではあったが、シュートチャンスを作り出せずに終始した。

 その後もゴールを積み重ねた日体大荏原は、試合終了間際の70分、FW17番のゴールで怒涛の圧勝劇に幕。終わってみれば17ゴールを奪う大勝で見事初戦突破を果たしている。

(文・写真 金子 侑史)