試合風景
序盤の先制点を守り切った明治学院に軍配
共に4バックを敷き、4-4-2の布陣を組んでの対峙。
先の攻勢を仕掛けたのは明治学院。開始早々、右SB10番のファーストシュートで積極的姿勢を打ち出すと、2分にはその10番の右クロスからゴール前中央で受けたFW9番がシュートまで。左右両翼が高い位置をキープし、広尾学園を押し込む。すると迎えた5分に、早くも先制点。CKのチャンス、一度は流れるもFW9番の右クロスから最後はファーサイドで待ち構えたMF8番が蹴り込む。豪快な一撃がネットを揺らし、明治学院がリードを得ることに成功した。
さらに追加点を狙う明治学院はFW9番、MF8番、そして右SB10番が起点となる。
9番、8番は中央で展開の軸を担い両サイドの攻撃を操れば、10番がオーバーラップを繰り返す右サイドはストロングポイントとして作用。17分には3番のミドルシュート、18分には10番が左サイドからのカットインを経てシュートを放つなど攻撃の手を緩める気配は一向に覗えない。
一方、攻撃の形を作り出せない広尾学園。
明治学院の攻撃に対して4バックを中心に耐えるも、反撃の糸口を見出せず。23分、MF7番が放ったチームファーストシュート、さらには続く25分、敵陣でのボールカットからMF10番が狙ったミドルシュートも明治学院GKの手中に収まった。
そんな広尾学園は後半開始と同時にFWの選手交代。
13番を最前線に配置し反撃に出ると後半開始早々好機演出。左サイドでボールを受けた13番はドリブル突破からクロスを送るも惜しくも合わず。それでも13番のスピードは停滞感を隠し切れない広尾学園の攻撃にアクセントを加えた。
その後、「ポゼッションの明治学院と速攻の広尾学園」の構図で推移。
6番、16番と中盤の選手2人を投入し、やや運動量の落ちた中盤のメスを入れた明治学院は50分、右クロスに3番がダイレクトボレー。64分には途中出場の6番が積極的にミドルシュートを放つも枠を捉えきれず。一方の広尾学園は69分に千載一遇のビックチャンス到来。10番からのスルーパスに抜け出した13番がGKと1対1の局面を迎えるも、放たれたシュートは無情にもファーポストをかすめ万事休す。
見応えある攻防を披露した両チームの対戦は、序盤の先制点を守り切った明治学院に軍配。29日、早稲田大学東伏見グラウンドにて行われる3回戦へと駒を進める結果となった。
(文・写真 金子 侑史)