3-1で近大和歌山が和歌山北を下し県1部リーグ優勝
近大和歌山 vs 和歌山北
9月26日(日)、和歌山県リーグ1部の試合が行われ、近大和歌山と和歌山北がリーグ優勝を賭けて戦った。両チームの勝点差は2。首位に立っている近大和歌山は引き分け以上で、2位につけている和歌山北は勝利することで、リーグ優勝となる。
10分、近大和歌山の藤木皇成が中へ送ったボールを北藤廉が足を合わせてゴールに押し込み、先制点を挙げた。27分、和歌山北は、繋いだボールを受けた豊川晋ノ介が巧みに相手選手をかわしてシュートし、前半中に同点に追いつく。試合は1-1で折り返した。
62分、ゴール前での混戦の中、こぼれ球を木津拓己が詰めて、近大和歌山が再びリード。84分には、CKに畑下葵が頭を合わせて3点目を奪い、さらに和歌山北を突き離した。追いかける和歌山北も、幾度か決定的なチャンスを作れたものの、シュートは枠を捉えることができず。そのまま試合は終了し、3-1で近大和歌山が勝利した。
この結果を受けて、リーグ優勝は近大和歌山、準優勝は和歌山北となることが確定した。同時に、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021関西プレーオフには和歌山県第1代表として近大和歌山が、第2代表として和歌山北が出場することも決定した。
近大和歌山 vs 和歌山北
両チームは、第100回全国高校サッカー選手権大会の和歌山県大会で勝ち上がっていけば、準決勝で再び相まみえることになる。両チームの監督は、選手権を前にして様々な課題を得られたと試合後に語っているが、共通して課題の1つとして挙げていたのは、大事な試合でのメンタリティ。近大和歌山は、今年は拮抗した試合において早々にリードする機会があまりなかったからか、「先制した後、選手たちがキッキオフ前よりも固い表情になってしまっていた」と藪真啓監督が振り返った通り、和歌山北に同点弾を許した。
一方、和歌山北は勝たなければいけない焦燥感からか、再びビハインドになった後は時間が経過するにつれて「冷静さを欠き、いつもなら見えているはずの選手たちの視野が狭くなっていた」と中村大吾監督は感じたという。
1ヶ月後には、選手権予選のトーナメント戦が始まる。両チームとも、この試合で得た課題からさらに成長し、和歌山県王者を目指す。
(文・写真=前田カオリ)