延長後半に投入されたGK中嶋望

 スコアレスのまま勝負は延長戦に突入すると、延長前半開始間もなく桐蔭学園に決定機。92分、右サイドからのクロスにファーサイドで待っていたFW立石がヘディングシュートを叩きつける。しかしこれは12番GK淺沼李空に足で防がれ、こぼれを詰めるも今度はゴールライン上でカバーに入ったDFのブロックにあいゴールならず。

 ピンチを凌いだ西武台だったが頼みのエースFW市川がその後に負傷退場。厳しい状況になった西武台だったが、DF原田、DF長谷川、5番DF武笠隼季、6番DF安木颯汰の4人の最終ラインは慌てることなく相手の攻撃に対応。大崩れすることなく、抜群の安定感で110分を無失点で終わらせた。

 西武台は延長後半終了間際に守屋保監督の信頼も厚い1番GK中嶋望を投入し、そのまま試合はPK戦に突入した。PK戦では桐蔭学園が2本目で枠を外し失敗したのに対し、西武台は見事に5人連続成功。5-3でPK戦を制した西武台がプリンス関東1部昇格に王手をかけた。

(文・写真=会田健司)

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